インティモ(魂)との融合
ノスティック(叡智の実践者)にとって、瞑想とは秘教的訓練である。
瞑想には三つのフェーズ(段階)が存在する。
1.集中
2.瞑想
3.サマディー(法悦)
集中とは、心の焦点を一つの事柄に合わせることである。
瞑想とは、その事柄の本質的内容について熟慮することである。
サマディーでは、人はエクスタシー、法悦、恍惚に至る。
サマディーをマスターした人は意識層に深く浸透して、
宇宙の驚異をダンマの目を通して詳しく調査できる。
(ダンマの目:アデプト(サマディの達人)の魂の視力のこと 訳注)
学徒は以下のエクササイズを実践することにより、
サマディーの
段階に達することができる。
両腕を胸のところで交差させる。右腕が上になるようにする。
ベッドに横になり、リラックスする。
自分の肉体について深く瞑想をしていこう。
次のように自分自身に言い聞かせる。
「この肉体は私ではない。」
次に自身のエーテル体を深く瞑想して、
自分自身に言う。「このエーテル体は私ではない。」
その後、深い瞑想に沈みながら、自分のアストラル体に集中し、
「このアストラル体は私ではない。」と言う。
さらに、自分のメンタル体について瞑想し、
「考えているこのマインドも私ではない。」と言う。
そして自分の意志の力に集中し、
「この意志体(コーザル体)も私ではない。」と言う。
その後、自分の意識について瞑想し、
「私は意識(ブッディ)でもない」と言う。
そして最後に、深い瞑想状態に没入して、
心の奥底から自分自身に向かって叫ぶ。
「私はインティモだ!私はインティモだ!私はインティモだ!」
このようにして学習者は、霊のすべての乗り物を捨て、
全能者であるインティモと融合できる。
そのとき、思考する必要がないことを理解する。
なぜならインティモの智恵は、
学習者はまた、「インティモの本質」は究極の幸福であり、
完全なる存在、完全な叡智であることを理解する。
このような至福の瞬間において、
過去、未来、時の流れが、
永遠である「現在」の中に、
偉大なる「宇宙の昼」の中に、
偉大なる「宇宙の夜」の中に溶けており、
全てが永遠なる一瞬のうちに繰り広げられている。
このことを理解するだろう。
『火のバラ』より
瞑想のステップについて
インティモについての瞑想
アストラル体で、肉体の外へ離脱できない理由は、
すでにその能力を失ったからである。
瞑想を毎日行い、その能力を回復しなければならない。
瞑想とは、霊的な情報を受け取るための科学的方法である。
瞑想には、次の四つの段階がある。
アーサナ(坐法)
ダーラナ(集中)
ディヤーナ(瞑想)
サマディー(法悦)
これら4つのステップについて説明しよう。
・アーサナ:心身を完全にリラックスした状態にする。
・ダーラナ:「世俗的想いは寺院の門前で死ぬべきである。」
あらゆる類の、この世的な雑念を、マインドから遠ざけよう。
ただ内側に、インティモにのみ、
マインドを集中させなければならない。
ディヤーナ:インティモを瞑想する。インティモとは魂である。
「あなたがたの肉体は、生ける神の宮であって、
至高なるものが自分の内に宿っていることを思い出しなさい。」
(コリント人への第一の手紙4:16)
学徒は自分のインティモと話そうとしながら、
瞑想中に微睡みを誘い、その後深い眠りに入るべきである。
サマディー: インティモを瞑想しながら眠りに入る。
(この時、通常の眠りと違い意識は失わない 訳注)
学習者はサマディーに入ることで、
夢見心地の中で不可思議なものを見聞きし、
天使たちと親しげに会話をすることだろう。
意識は無知の眠りの中にいる。
誰も自分の意識が眠りこけているに気づきもしない。
この方法を用いて、読者は永い眠りから、
意識を目覚めさせることができる。
この道を歩むのであれば、
主知主義という、理論による虚しい争いで、
自らの心と感情を害する道を回避できるだろう。
そして、真実という、聖なる叡智を手に入れるのだ。
瞑想とは、賢者の日用の糧である。
『実践魔術マニュアル』より