マリア・ステファノ、ハリオス・エストロス、中野憲司著作です。
是非読んでみてください💚
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新刊です 2023年9月発売されました。
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レムリア文明は大きく初期、中期、後期に分けられる。
レムリア初期の人類は現在の人類からはかけ離れた存在であり、
見た目は深海のクラゲに近い。
自らの意思で容姿を変えることができ、
男女の区別はなかった。
崇高な信仰のもと、二人の存在が愛し合い、
お互いの原形質を交合させて新しい生命を誕生させていた。
その時全身が神聖な音で共感し新しい音を産み出すのだ。
中期に入り、二人の存在は男性的要素と女性的要素に分化していった。
後期では完全に男性的容姿と女性的容姿に別れていった。
全てはメタトロンという物質であり、
地球はまだ暗く太陽もまだ近くに存在していた。
当時地球と交流があったのが現在金星と呼ばれる星である。
それは二つの文明をまたぐ遠い過去。
レムリアとも呼ばれる今とは全く異なった世界だった。
アシュモダイはマントを翻すと、
赤々と燃える暖炉に盃の残りのワインを注いだ。
「ハリオスよ、こんな形で再開するとは皮肉だな」
腕を組んで玉座というにふさわしい王座に踏ん反り座ると、
「俺は歴史を超えて世界を支配しているのに、
お前はまだ地上でミミズのように生きているとは」
わたしは盃ごと暖炉に投げ込むと、
「地獄の王でいるよりも地上で乞食の方が良いのだ」と返し、
向き合うようにソファーに浅く座った。
だが意外にも、アシュモダイは皮肉に笑った口元はそのままに
うつむくと目を閉じて、
「いかにも惨めなものだ。」
と一言呟くと、私の両手を握りしめたのだ。
「今宵、僕を呼んでくれてとても嬉しいのだ」
そう言うと彼は私を引き寄せ抱きしめた。
「時が迫っているのだ。僕にもそしてこの世界にもだ。」
「あの時のことを覚えているか?
僕が黒ロッジの貢ぎに参入した日のことを?」
そう、あれは太古の昔、
人類がまだ全知全能のことだ。
私たち二人は静かに目を閉じ、エイドロンを脱ぎ、
さらにメタトロンの世界へと浸透していった。
そこはアカシックエネルギーに満ちた空間。
この世界には今も、過去も、未来も同時に存在する・・・・
レムリア文明は現代とはかけ離れた世界である。
神智学も人智学のシュタイナーも明確にこの文明には触れなかった。
実施のところ全ての事象は音によって生み出され、
そして、全ては音によって記憶されている。
遠い過去ほどその音は微細であり、地上の人類には未知である。
しかしながら、メタトロン、コーザル世界では時間は存在しない。
そこでは明瞭に過去の出来事を体験できる。
実際のところ、レムリアは火に包まれていたと断言できる。
現在の地球が土の段階、
全てが物質化した世界と表現するならば、
私たちの前の世界、アトランティスは水の世界である。
つまり言い方を変えればエーテル界と言い表せよう。
水の中に魚や海洋生物が存在しているが、
彼らにとっては水や海洋は意識されない外的環境である。
彼らレムリア人は火の空気を吸い、不安定な地表を漂う人類だった。
とはいえ、現在の地球以上の絶景がそこにはあった。
オリンピアの山脈、広大な海、それは常に変化し、
地表には広大な草原があり、時には海に変わった。
現在のアフリカ大陸周辺には硬い、とはいっても
プログマティックな法則による地表があった。
これは非常に奇妙な表現だが、
当時の地球は絶えず物質化に向かって下降しており、
全ての原子、分子的マターはルーンと言われる知性によって、
構成され再構成を繰り返していた。
そのため人類は地下に都市を作り広大な世界が広がっていたのだ。
アシュモダイ、(当時はアシュタロウスと呼んでいた)
は素朴な農民の青年であった。
私はといえば、レムリア王国の王子であり、
ハリオス・エストロスと呼ばれていた。
それはある平凡な夜だった。
いつものようにミルラ(乳香)を炊き、オイルキャンドルを灯し
そしてペンタグラムを剣で描いた。
炎で燃え盛るエクソシズムの壁を想像力で身の回りに創造し、
だがその夜は特別な意図があった。
暗黒の地下世界への扉を開くという目的が。
悪名高き、アポノのペテロスの呪文を唱えデーモンを召喚する。
Hemen-Etan! Hemen-Etan! Hemen-Etan!
EL ATI TITEIP AOZIA HYN TEU MINOSEL ACHADON
vay vaa Eye Aaa Eie Exe A EL EL EL A HY!
HAU! HAU! HAU! HAU! VA! VA! VA! VA! CHAYAJOTH.
Aie Saraye, aie Saraye, aie Saraye !
By Eloym, Archima, Rabur,
BATHAS over ABRAC, flowing down,
coming from above ABEOR UPON ABERER
Chavajoth ! Chavajoth ! Chavajoth !
I command thee by the Key of SOLOMON
and the great name SEMHAMPHORAS.
ヘメンエタン! ヘメンエタン! ヘメンエタン!
エル アティ ティテイプ アオジア
ヒン テウ ミノセル アカドン
ヴァイ ヴァー アイ アー エイエ エクセ
アー エル エル エル アー ハイ!
ハウ! ハウ! ハウ! ハウ!
ヴァー! ヴァー!ヴァー!ヴァー! チャヤホット。
アイエ サラエ アイエ サラエ アイエ サラエ!
エロヒム アーチマ ラブール、
そしてバサスとアブラクサスによって、
我に従いここに来たれ!
アベオールとアベレールによって、
チャバホット! チャバホット! チャバホット!
ソロモンの鍵によって、
我は汝に命令する。
残念ながらこれらの儀式は初心者向きではない。
偉大な魔術師エリファス・レヴィは多くの教えを残したが、
大密議のイニシエーションを受けていなければ、
彼の著作の多くは意味をなさない。
まず四大のエクソシズムを行う必要がある。
火、水、土、風の四つの精霊を呼び、
その後に四と七のコンジュレーションを行う。
それから天使を召喚する。
これら秘教の儀式についても詳細に述べよう。
これらの手順を終えて秘教学徒は地獄の天使、
や悪霊を呼び出すことができる。
デーモン、サタン、悪魔、
様々な呼び方があるが、これらの精霊を従わせることは、
非常に困難であり危険であることは言うまでもない。
それにもかかわらず悪魔と対峙することは、
自己理解の一つのアプローチ法でもある。
なぜこの教えを公開するかというと、
今年から来年にかけて(この書は2024年に刊行された)、
世界的に人類の意識が変わるターニングポイントだからである。
この書は数少ない人々には大きな助けになるであろう。
しかしながら、過去の文明が滅びた時と同様に、
真に目覚める人は数少ないだろう。
残念なことにこれが真実である。
さて、前述のように召喚儀式をおこなうと、
激しい風が起こりはじめ、
窓に叩きつけるように大粒の雨が降り注ぎ始めた。
私、マリア・ステファノは香炉に硫黄と樟脳を注ぎ、
アシュモダイの名を呼んだ。
寝室いっぱいに霧のように香がたちこめていく。
ゴーという風の中に、低く唸るような声が聞こえ始める。
それはやがて、しわがれた声に変わり
「俺を呼ぶのはお前か・・・・」
と耳元で囁き、そして香炉から立ち上る煙の中に、
アラビアンナイトに出てくるような美女が立っていた。
私は後ろの椅子に倒れ込むように座り、右手を差し出し、
頭を三度お辞儀するように倒した。
そのようにして魔術師は松果体に生命エネルギーを上昇させる。
その手を取るように彼女も右手を差し出し、
まるで磁石に金属が引き寄せられるように、
私は意識的に肉体から離れた。
まるで服を脱ぐように、蛹から抜け出る蝶のように、
エイドロンの体で前に歩き出し、
そして私たちは目の前に現れた螺旋階段をゆっくりと降り始めた。
「悪魔のトリル」に似た旋律が、
空間に響きはじめ私たちの背中を押すように、
階段を降りるたびにバイブレーションが重く変わっていく。
奇しい美女と手を繋ぎ歩いている、それが奇妙な悦びにかわり、
背骨の奥のプシケの炎が風に吹かれる火のように揺らめき、
突然目の前に灯りが現れた。
それまで洞窟のように暗かった縦に伸びる空間が照らされ、
アシュモダイは左手をゆっくりと横に広げると、
その空間には過去の輝かしい彼・彼女の功績が、
時には絵画、映像となって壁を彩っていく。
やがて物質の極みという超空間、
ハマスボイドと言われる世界に私たちは到達した。
ここは現実と言われる原子が2倍に存在する。
つまり三次元は48の遺伝子、48の法則から構成される。
(現代科学では1組の2つの遺伝子は未発見である)
ここ超現実では倍の96法則で支配されており、
ここでの物質の密度はさらに過密であり、
それが地獄と言われる複雑で陰惨な世界を構成している。
アシュモダイは手を解くと、
私の前を先導するように豪奢な扉をさし示した。
鎧兜の門番に招かれ宮殿の中に入ると、
彼女は、彼に、
地獄のプリンスに変化して天使のように微笑んだ。
「マリア・ステファノ君、いやハリオス・エストロス。
そう呼んだ方が良い。我々は古くからの友人だからな」
そう言いながら血のように赤い飲み物を盃にいれ
私に差し出した。
私はそれを飲み干しながら彼を睨みつけるように
視線を外さなかったが、
豊穣なワインの香りが鼻奥をつくように刺激する中、
強烈な思い出が太古の眠りから目覚めてマインドを揺さぶり、
彼の言葉の意味を悟った。
古代の都市で我々は友人だった。
当時、主イエスキリストは、まだ一人の素朴な青年だった。
ケドロンと呼ばれた小都市で私たちは夢を語り、
まだ見ぬ世界に憧れていた。
それは二つの文明をまたぐ遠い過去。
レムリアとも呼ばれる今とは全く異なった世界だった。
アシュモダイはマントを翻すと、
赤々と燃える暖炉に盃の残りのワインを注いだ。
「ハリオスよ、こんな形で再開するとは皮肉だな」
腕を組んで玉座というにふさわしい王座に踏ん反りかえり座ると、
「俺は歴史を超えて世界を支配しているのに、
お前はまだ地上でミミズのように生きているとは」
わたしは盃ごと暖炉に投げ込むと、
「地獄の王でいるよりも地上で乞食の方が良いのだ」と返し、
向き合うようにソファーに浅く座った。
だが意外にも、アシュモダイは皮肉に笑った口元はそのままに
うつむくと目を閉じて、
「いかにも惨めなものだ。」
と一言呟くと、私の両手を握りしめたのだ。
「今宵、僕を呼んでくれてとても嬉しいのだ」
そう言うと彼は私を引き寄せ抱きしめた。
「時が迫っているのだ。僕にもそしてこの世界にもだ。」
「あの時のことを覚えているか?
僕が黒ロッジの貢ぎに参入した日のことを?」
そう、あれは太古の昔、
人類がまだ全知全能のことだ。
私たち二人は静かに目を閉じ、エイドロンを脱ぎ、
さらにメタトロンの世界へと浸透していった。
そこはアカシックエネルギーに満ちた空間。
この世界には今も、過去も、未来も同時に存在する・・・・
多くの人々は太陽系に人類が存在することを知らない。
空間とは多次元であり、無数の宇宙が重なって存在する。
金星と火星も人類はいたし、今も存在する。
それを知らないのは人類が無知だからである。
同じこの世界で彼らの存在を確認できないのは、
彼らの文明は3次元の段階を修了したに過ぎない。
金星では地球の時間で200万年前にこの3次元の段階を終えてしまった。
現在の金星の物質的な天体は灼熱の中に存在する。
だが、しかし同じ空間の4次元には地球のように青い空と海が存在する。
アトランティス文明が滅びるときに、
彼らは地球人、アトランティス人を救うためにやって来たし、
火星人も来た。
それどころか、遠い銀河からも救いの手が差し伸べられた。
残念ながら、この現代の文明の終焉が近づいている。
人類は無知ゆえに彼らの存在を知らないだけではなく、
自分達の文明の終わりが近いことも知らない。
無知な者たちは知らないことさえ知らない。
地球はもうすぐこの三次元を卒業するだろう。
その時金星と同じように全てが燃える。
時速300Kmで吹き荒れる大気で世界は燃えるだろう。
地殻はまるで果実の皮がめくれるように噴き上がり、
人類のほとんどは死滅する。
ごくわずかな人々は地球外の人類に助けられるが、
多くの人々は彼らを見ることすらできない。
それは、すでに精神的な成長を遂げて、
彼らと同じバイブレーションに達した、意識が進化した者だけに、
与えられたいわば特権である。
アセンションと言う言葉に多くの人は惹きつけられる。
それは夢物語に過ぎない。
多くの人々は自己主義、唯物主義に陥っている。
残念ながら、私のこの主張は多くの人は受け入れないだろう。
出版を通じて、多くの人々の批判にさらされて、
そのことを痛感した。
多くの人々は無知である。
人体の仕組みを霊的なレベルでは何も知らない。
チャクラが目覚める時に、独特の光と音を発するのを見るだろう。
しかしそれは個々によって様々な光と音になる。
そのことを知らないために、
多くの人は私、マリア・ステファノが嘘をついているという。
無知な人は何も知らない。
人類は7つの人種に分類できる。
同様に、人類は7つの天体の影響下にある。
それぞれのバイブレーションによって基音があり、
それぞれの基音ゆえにチャクラにも様々な光と音がある。
あまりにも無知なために、
これ以上の秘密を明かすことを辞めようとした時に、
ハイヤーセルフ、白色同胞団からメッセージが届き、
再開を約束することになった。
このことは私にとって大変な労苦と苦痛であるが、
この第一章 金星の文明の節での最後に、
大切なことを伝えなければならない。
それはあと数年で、この日本は大規模な地震と、
戦争で社会が崩壊しかねないようになるということである。
なぜなら、あまりにも多くの不信仰、唯物主義、
自己主義が蔓延しており、地球規模での大異変が近づいているからである。
世界は死と再生の繰り返しである。
例えばセレーンと言われた天体、
現在は月と呼ばれているが、この星はアトランティスが滅びる直前までは、
生きた惑星であった。
どの星にも天体のサイクルがあり、
ヘルメス・トリス・メギストス の金言の「上にあるが如く下にもある」
の言葉通り、人間の体にも当てはまる。
1962年の2月に我々太陽系はアクエリアスの新時代に入った。
それ以前は闇に閉ざされていたために、
人類の知恵は十分に発達しておらず、
マスター(大師)たちは知恵を公には語らなかった。
それは、ババジとその弟子たち、クリヤヨガの系譜でも同じである。
人体は7つの構造を持ち、それぞれエネルギーのフェーズの違う体、
スフィア(球体)で構成されている。
もし、同じ電流でも100ボルトの電圧板に1000ボルトを流せば、
電圧板は焼き切れて燃えるだろう。
そして、磁気エネルギーをなんらかの形で、電気板に流そうとしても、
フェーズが違うためにそれは反応さえしない。
言い換えれば、感情と思考は別のエネルギーであり、
別のフェーズ、スフィアである。
それゆえ、人間とは様々なエネルギーの混合体と言える。
天体も同じである。
7つの段階を通り、天体は完成される。
第5番目の段階で物質的なフェーズを完成させると、
まるで服を脱ぐかのように、天体はその物質的フェーズを終えて、
もう一度精妙なスフィアに帰還していく。
アトランティスの終焉の最中、
月もその天体の使命を終えて、今のような死んだ天体になった。
今、月井に残っているのは月の人類のパーソナリティーの残骸、
ゴースト(幽霊)である。
それは残像のようなもので、
霊魂とは別物である。
例えば、墓場にいるのはパーソナリティーであり、
それは生きている時の想念、感情の残像である。
多くの人が本人と勘違いしているが、
それはエネルギーの塊に過ぎない。
親族たちがお供え物をして祈ると、
そのエネルギーを糧に少しの間生きるがやがて消えてしまう。
今の月も天体の死骸であり、
現在先の月の人類の想念が漂っている。
アトランティス文明はレムリア文明の後に栄えて、
長きに渡って他の天体の人類、銀河系の人類との交流をしていたが、
その最後の時に、いわば地球は物質世界に降下のだった。
多くの人々は、古代に大洪水が起きて、
ノアと呼ばれる人物が巨大な船を建設し、
人類と動物たちを救ったと想像しているが、
実際には古代巨大宇宙船によってこの人類救済の大事業は行われた。
司令官アントゥーリオの別れのあいさつの後、
我々人類はのちに地球と呼ばれる惑星を後にして旅立った。
その数総勢10機、一つ一つは今のラテンアメリカに等しい大きさであった。
人類、動物、植物、鉱物のサンプルなど別れて、
最初に月に移動し、その後土星に渡った。
現代の科学者はこの話を聞くと嘲笑うだろう。
土星は高密度のガスの塊だと。
そして地球の海に浮かぶほどの質量しかないと。
何も知らないことを笑うのは賢明とは言えない。
現在の人類の脳は未発達であり、松果体と下垂体機能が独立し、
この二つを結ぶ直接的な神経路、もしくは内分泌腺の経路が存在しない。
アトランティス人はほぼ完璧な存在であった。
彼らは半エーテル的で、半物質的な存在であった。
身長はアトランティス前期は3メートル、後期は少し低くなり、
約2.5メートルほどあった。
残念ながら彼らの遺体と遺物はほとんど存在しないし、
プトレマイオス八世の命令で、古代に関する知識の多くが失われてしまった。
さらに特筆すべきは、今から1千万3千年ほど前までは、
月は生きた天体であり、巨大な海と山々が存在したことだ。
当時、アトランティス人は月のことをセレーネと呼んでいた。
地球の大異変が過ぎ去るまで待ったのだ。
地球の時間で100年ほど歳月が過ぎ、
我々アカルダンのメンバーと、
救出されたアトランティスのさまよえる民衆は
三つのスペースシップ(空間移動船)に分かれた。
アトランティス人の当時の平均寿命は500歳であり、
現在の地球人の短命の原因は明らかに、
脳の未発達と誤った脳の使用法と断言できる。
現在の地名で言うとチベットと言われる、
トランスヒマラヤ、つまり須弥山の麓、
もう一つはユカタン半島、
そしてインダス川流域に別れて移住した。
現在イランと呼ばれる地方には、
古代の教えが密かに残されている。
私ハリオス・エストロス、現在はマリア・ステファノとして生きるが、
これら全ての証人である。
現在、アトランティスの滅亡の時に使われた宇宙船のうち、
いくつかが、土星の輪の中に保管されている。
我々アカルダン(アトランティス科学協会)のメンバーは、
最後の別れの儀式を行った。
それは寺院でもなく、山上でもなく、地下の秘密ロッジでもなく、
まさに全土を覆い尽くしていく、大洪水、大津波を見下ろす、
マザーシップ、惑星間移動船の司令デッキの上で。
青ざめた顔色のアルデマール、
この人類救済計画の総司令官アントゥーリオ。
アントゥーリオは後にイエス・キリストとして世に知られることになる。
そして、この大惨事を引き起こした張本人である、
ヤブァルティオス。この大悪人は後にヤーヴェとして聖書に登場する。
ヤーヴェこそ悪の根源である。
壁前面がガラスでできているかのように、巨大なモニターになっており、
上空から地表が津波に飲み込まれていく様を見下ろしていた。
儀式は古代から伝わっている聖杯と聖なるホスチアであるパンを用いて行われる。
互いにパンを裂いて分け合い、聖杯グライアルを頭上に掲げると、
司令官アントゥーリオは最後の挨拶をした。
それは別れの挨拶でもあり、未来への預言でもあった。
「我々は終焉を迎えた。この太陽系の水の星、惑星カーン(地球)は、
第四のチェーン終えて第五のチェーンに引き継がれる。
ご存知のようにこの惑星はまだ雛鳥であったが、羽を伸ばし大きく旅立つ。
我々は惑星間のみならず、他の太陽系の人類、他の銀河系の人類とも交流してきたが、
次の人類は己の惑星に閉じこもり、偽の科学の迷妄の中で苦しむだろう。」
その時、彼はヤブァルティオスを見つめたが、この悪人は偽の敬虔さで、
頭を下げて最大の侮辱を避けた。
「次の人類はすでに誕生していて、我々のことなど想像もしないだろう。
だがしかし、直感と霊性を失う代償として、我らが発達させなかった、
理性と論理的思考を、つまり脳を最大限に発達させる。
そしてそれは、善と悪、理性と直感の対立の始まり、あらゆる存在の敵対の始まりだ。
幸にして、次の人類がこの物質的脳を克服するとき、
第六の時代が始まり人類は再び霊的な存在に戻るだろう。」
最後の言葉を言い終わらないうちに、巨大な山が我々の目の前に現れた。
それは須弥山とも言われる聖なる山、エベレスト、チョモランマであり、
地表がうねるかのように隆起と沈降を繰り返していた。
あの偉大な文明はどこに行ってしまったのか?
空間から無尽蔵のエネルギーを作り出し、
巨大な10の都市を築き上げた偉大なるラムーよ。
3世代にわたり治世した王族は、偉大な水星の神ヘルメスの名を重ねて、
ヘルメス・トート・トリスメギストスと後世に讃えられたが、
エーテル世界の空間からこの物質的世界に地球が変化するときに、
ただ警告しかできなかったのか?
最後の女王は永遠の命に心を奪われ、
遺伝子交配と内分泌腺移植、臓器移植など、
今の医療科学でさえもできないことを易々と成功させたが、
その結果はどうなったのか?
人類の倫理は荒廃して、奇々怪々な生物を生み出したが、
それを人々は人類の祖先と呼び、
アトランティスの伝説を嘲笑う。
よくよく覚えているがよい。
あの日、
アトランティスの最後の日にはあらゆることが起きた。
天地の異変、地球規模の洪水、人類の対立と大戦争による絶滅、
そして燃えるような天体が、異空間から現れて、
地球を現在のフェーズへと吹き飛ばしたのだ。
そして、この第5番目の時代の終わりは、
今まさに来ている。