各チャクラにはクタスタというものが存在します。
多くの人にとってチャクラ自体が体験したものがないものですが、
本来真面目に瞑想をしていれば、いずれその存在を体験できるものです。
意外かもしれませんが、
今流行りのヴィパッサナー瞑想（マインドフルネス）を
真面目に行えば、心や感情というものが形あるかのように
客観視できるようになりますし、
その中で、内的な体やそのエネルギーを体験できるようになります。
原始仏教の原初の教えである「アーナーパーナサティ」は大変素晴らしい教えです。
しかし、結局ブッダはスジャータの差し出した乳粥によって悟りを開いたのです。
このことは、ヴィパッサナーの教えの先には乳＝性エネルギーという
タントラの教えがあること示唆しています。
このことはいずれお伝えしましょう。
私はヴィパッサナーを否定しているわけではありません
ただ、
クリヤヨガやクンダリニーヨガはあくまでも、
内的な体とエネルギーへのアプローチの一つの方法でしかないのです。
このようなアプローチをラージャ・ヨーガと言います。
自我の解体、
心の消滅無くして苦の消滅はなく
心は心で征服することは不可能であり
知恵という火によって燃やし尽くされなければなりません。
そのようにして、自己の内在化が進んだ時に
チャクラが見えるようになります。
そしてチャクラはよく絵に描かれているような円盤でもないし
小さな丸でもないことがわかるでしょう。
それは一つの天体のようにエネルギーが放射されているものです。
それは例えるならば輝く太陽のように存在します。
原子の回りを周回する電子がものすごい速さで
巡っており、実際には雲のように原子核の周りに偏在しているように、
各チャクラの周りには、特有のエネルギーが存在していて、
その特徴からアジュナ ・チャクラは２弁だとかアナハタは１２弁だとか
表現されているのです。
そして、クリヤヨガで重要になるのが、
クセトラムなのですが、
これはチャクラの陰陽と捉えてください。
チャクラが天体とすると（実際、人間は小宇宙のようなものです）
クセトラムは南極と北極のようなものです。
そして以前のブログのレッスン８の図を見てしっかり理解してください。
ムラダラチャクラ以外は必ずクセトラムは２つ
つまり陰陽があります。
このような基本概念（まあいわば秘伝とか秘訣と言われるものですね）
をクリヤバン（クリヤヨガの修行者）は理解してください。
このような知識によって、
チャクラだけではなく、パンチャコーシャ（内的な体）を理解し
クンダリニーの発達を体験し理解できることになります。
それではアジュナ ・チャクラについて考察しましょう。
アジュナ ・チャクラは図のように頭部の中心近くに存在します。
眉間にあるのはブルマディヤと呼ばれる前クセトラムです。
また後方にメドゥーラと呼ばれる後クセトラムが存在します。
アジュナ ・チャクラの伝統的なイメージは、
数多くの本やインターネットで紹介されているので割愛します。
またインドの至宝ともいうべき、パラマハンサ・ヨガナンダジが著作で
詳細に説明していますので、SRFの会員の方はもちろん
読者の皆さんもそれらを熟読して学んでください。
私はあくまでも、基本や本では得られない知識を公開することを
モットーとしているのでヨーガを学ぶという基礎を忘れないようにしてください。
（偉そうでごめんなさい😞）
このチャクラで重要なのはクタスタという霊的な星です。
これはよく第三の眼と呼ばれるものですね。
これはアストラル（幽星）の世界に存在すると言われます。
黄金の帯状の光に包まれて白く輝く星として見ることができます。
アジュナ・チャクラまで内的なエネルギーを上昇させた後
意識をブルマディヤに向けると
まるで反射するようメドゥーラを意識でき
霊的な世界からクタスタが出現します。
実際のところ、
クタスタはヨガナンダジのおっしゃる通り
意識の目覚め（トゥリヤ）によって出現するのです。
内的エネルギーをアジュナ まで上昇させた後
サハスララを見てもマニピュラを見ても同様に
クタスタを明瞭に見られるでしょう。
言い換えればクタスタが見られないというのであれば
手探りで歩くようなものです。
それは心の浄化 内的体の浄化が伴っていないからなのです。
ですから
本来秘密というものはありません。
ヨーガの基本、基礎を修養していない人に
この先何を教えても体験できないものはただの空論でしょう。
ですから、
パタンジャリのアシュタンガ（八支則）こそが王道なのです。
しかしながら
現在 秘密主義ということを逆手にとって
嘘や創作によって人々を迷わせてる人の被害を
食い止めるためにも
さらにクリヤヨガの秘密をお伝えしましょう。
繰り返すようですが（うるさくてごめんね）
基礎がない人に クリヤヨガを手渡しても
目が見えない人に地図を渡すようなものです。
旅をするには ガイドと松明と地図が要ります
ガイドはあなたの師です
松明は知恵です それは哲学を学び実践しなければなりません
地図はあなたの心です
あなた自身を知る時に 道は現れます
OM
