明らかにされたクリヤヨガ

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マインドフルネス 禁煙法 ②


2018年5月からブログリニューアル


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      真実が見える日

 

喫煙が習慣化して20年目、禁煙を繰り返して10年目でした。

「もう吸うのが嫌になった!」というわけではないのです。

はっきり言うと、今でもタバコは好きです。

今まで生きている中で、悲しい時も、怒りで一杯の時も、

離婚して人生に絶望した時も、好きな人ができて再婚した日も、

仕事がうまくいかなくて悩んでいる時も、

いつもタバコを吸っていました。

タバコが人生の頼りでした。

タバコが吸えないと自分の人生に圧倒されそうでした。

 

それでは、なぜ禁煙しようと思ったのか?

その理由は「喫煙には意味がなく、自分の人生を台無しにする」

この意味がはっきりと理解できたからなのです。

そして「人生にチャレンジしてみたい」

そう思えるようになったからなのです。

 

 

みなさんの中にも禁煙外来だけではなく、

様々な禁煙法にチャレンジして、失敗を繰り返している

そんな方が多いのではないでしょうか?

私が愛読したのは、

禁煙本として

「禁煙セラピー」「リセット禁煙」「減煙法」

「禁煙エクササイズ」など10冊以上を読み、

「禁煙セラピー」に関しては関連本を電子書籍も全部購読し、

「女性のための禁煙セラピー」まで読破していました。

 

それで、ある日気がつきました。

禁煙できない理由は、次の二つに思い至ったのです。

 

①これらの本の要点をしっかりと理解できていないのでは?

 

②本気で禁煙しようと思えていないのでは?

 

 

先に②についてご説明したいと思います。

 

禁煙本をよく読んで、あるいは禁煙外来で一旦禁煙できても、

一ヶ月後や一年後に再喫煙率が高いのが現状です。

特にニコレットやニコチンパット、

チャンピックスなどのニコチン減量法については、

統計的には再喫煙率が高いことがわかっています。

 

「禁煙しなくちゃ!」と始めても、

すぐにイライラや落ち込んだり、感情的になったりして、

ストレスから再喫煙という方も少なくないのではありませんか?

そもそも禁煙したいという理由が、本当にあなた(読者)の、

心からの希望なのでしょうか。

 

ここが実は大変重要なのです。

 

 

現在の日本では喫煙を悪習慣として断罪されています。

喫煙による健康への悪影響はもちろん、

タバコのポイ捨てや受動喫煙などが社会問題となってきたからです。

厚生労働省では禁煙を国民の義務のように掲げており、

一方、税率は約63%(2019年現在)ですが、

75%まで引き上げる案もあります。

すでに欧米、特にアメリカでは喫煙者は自己管理ができない、

というレッテルが貼られており、昇進にも響く現状です。

そうでなくても、喫煙者は職場でも駅などの公共の場でも、

喫煙する場所を見つけるのが大変になっています。

喫煙者にとっては今後ますます、

住みにくい世の中になっていくと言えるでしょう。

 

 

 

      禁煙理由は何ですか?

 

多くの人は健康問題だけではなく、喫煙にかかる費用から、

「禁煙できたらいいなー」と決断します。

そもそも、それらの禁煙理由はあなたの決断ですか?

それとも厚生労働省やマスコミ、薬剤会社の、

他人の意見を自分の思いと勘違いしてませんか?

以下に禁煙理由の主たるものを列挙して見ましょう。

 

①タバコ代が上がった。家計に響く。

②咳が止まらない。早朝に咳で目が覚める。

③体がだるい。寝ても疲れがとれない。

④タバコを吸う場所がない。家でも家族に嫌がられる。

⑤子供が生まれた。子どもの健康のためにやめたい。

⑥病気になった。医者から禁煙を指導された。

⑦家を買った。新車に乗りかえた。タバコの灰で汚したくない。

などなど

 

 

あなたの理由はありましたか?

もしかしたら他にも理由があるかもしれませんね。

ただ、よく考えて見てください。

 

②咳が止まらない。早朝に咳で目が覚める。

③体がだるい。寝ても疲れがとれない。

⑥病気になった。医者から禁煙を指導された。

 

以外は、あなたの意見ではないですよね。

よくある禁煙理由の半分以上が、

金銭的な問題だったり、家族やパートナーの意見や、

環境の問題です。

ですから、

パートナーとの関係が解消されたり、離婚や死別、

退職や解雇、ストレスが溜まったり、感情的になると、

「今日ぐらいはいいじゃないか」と再喫煙をするのです。

 

金銭的な面では給料やボーナスの収入後は、

飲みに行ったりすることも多く、

その際にも「今日ぐらいはいいじゃないか」と、

再喫煙する方が多くいます。

 

 

      喫煙する理由は何ですか?

 

そもそもあなたは、

なぜ禁煙をしたいのでしょうか?

この理由が曖昧だと再喫煙を繰り返します。

一度書き出してみましょう。

 

エクササイズ1 禁煙理由を明確にする

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できるだけたくさん、思いつく理由を書いてください。

パソコンを使ってもいいですいし、

スマホのメールに書いてもかまいません。

 

その中で大事なものが出てくるはずです。

 

その大事なものとは・・・・

 

「うわー もう嫌だなー タバコはこりごりだ!」

 

と思った理由です。

 

それは 「息が苦しかった」かもしれませんし、

大事な車のシートに穴を開けてしまったことかもしれません。

 

 

そう、

 

前回 「うわー!もう嫌だ!タバコもう吸いたくない!」

 

その気持ちを思い起こすことが大事です。

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そうしたら、反対側に禁煙を決意させた、

最大の理由を書いて決意しましょう。

 

さあ、これで禁煙できますね!

 

 

      本当ですか?

 

そう!あなたも同じこと感じましたね。

こんな決意、長続きしないことを。

なぜでしょうか?

最初の方のページでも書きましたが、

その理由は・・・・・

喫煙という行為はもっと複雑で、

様々な心理的要因が絡み合っている

 

だからです。

「禁煙セラピー」の著者である、アレン・カー氏は、

喫煙には小悪魔であるニコチンと、

大悪魔である「タバコが美味しい、吸いたいという欲求」

と説明してますが、これは実に的を得た指摘です。

 

多くの人はこの説明に納得し禁煙を成功させています。

また「リセット禁煙」の著者である磯村毅先生は、

ニコチンの作用と脳の依存回路を詳しく説明して、

心をリセットして禁煙をサポートしてくれます。

 

 

      あなたは一人ではない

 

でも、私には3週間くらいしか、どちらも効きませんでした。

あなたはどうでしたか?

もし効果があったなら、私の本は手にしてませんよね。

 

正直言って、

先ほども言ったように、私にはタバコは友達のようなものでした。

しかし、同時にタバコによって、

時間もお金もエネルギーも失いました。

私には人生は問題とトラブルばかりで、

夜中に自宅を抜け出しては、車の中で一晩中タバコを吸い、

怒りや悲しみ、焦りや不安を味わっていました。

 

もう20年もそのような生活をしていたので、

逆に暗い気分が心地良かったのかもしれません。

 

 

      喫煙を促すもの

 

もし、小悪魔と大悪魔のように、あなたを突き動かすものが、

少数であれば敵は倒しやすいのです。

しかし私のように、

しかも、感情の起伏に振り回され、過去の思いに閉じこもっている、

喫煙に結びつく動機が10も20も複数あるなら、

そんな時、友人が唯一タバコというような人生なら、

禁煙は人生を放棄するようなものです。

 

いかがですか?

あなたの人生はここまで酷くはないですか?

それとももっと大変ですか?

借金と病気で苦しんでいて、気分が沈むなんて生ぬるい。

そう思う方もいるでしょう。

 

大事なのは、客観的に人生がどういう状態かではなく、

あなたが人生をどのように捉えているのか?

あなたの人生でタバコがどのような役割を持っているのか?

 

ということなのです。

 

 

喫煙に代わるもの

 

あなたは、喫煙習慣にうんざりしているはずです。

そうでなければ、私の本を真剣にここまで読まないでしょう。

 

ではここで、どんな時にタバコを吸っているのか、

紙に書き出してみましょう。

思いつく限り書き出しましょう。

制限はありません。

エクササイズ2 喫煙のきっかけを知り、行動パターンを変える

 

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そして、10分から30分ほどかけて書き出したら、

右側に代わりに実行できることを書いてみるのです。

 

 

あなたは誰ですか?

 

さて、ここまでは皆さんもよく行っている作業だと思います。

初めての方は、書き出すのに少し時間がかかるかもしれませんが、

気にしないでください。

 

これから話すことは、かなり核心に迫った内容になります。

実は、人間というものは単一のパーソナリティー(人格)

から構成されているというのは嘘です。

ヨガセラピーの考えでは、

人間は一軒家にたくさんの人間が住んでいる家と同じなのです。

それぞれが、自分の思いや感情を主張して、まとまりがありません。

ある人格が「ご飯が食べたい」といえば、

もう一人のエゴは「いやタバコが吸いたい」すると「テレビが見たい」

「いや音楽が聴きたい」

一瞬にして様々な欲求の渦に心がかき乱されます。

 

ですから、自分が一人の人間で“喫煙という思いと戦う”

というスタンスでいる限り、禁煙の戦いは終わらないでしょう。

そして、様々な欲求の中で本来の自分を見失い、

戦いに疲れ果てて再喫煙を繰り返すことでしょう。

 

 

続く

楽しいヨーガライフの提案をしていきます