明らかにされたクリヤヨガ

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マインドフルネス 禁煙法 ③


2018年5月からブログリニューアル


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    2章 戦いを終わらす

少しお分りいただけたでしょうか?

わたしは「禁煙セラピー」も「リセット禁煙」も

非常に効果があると思います。

いずれも基本は戦いを止めることだからです。

 

ただ、私のようにタバコが好き、もしくはタバコなしには、

生きる自信がないという人は、

特別な支援が必要です。

なぜなら、禁煙のきっかけがつかめないだけではなく、

「禁煙することは素晴らしことだけどメリットが実感できない」

という言葉をよく耳にするからです。

 

確かに禁煙によって、健康の不安は減少し、お金の浪費も減り、

服や車のシートに穴が開く心配もなくなるでしょう。

けれど・・・・

ここが大事なのです。

タバコを吸って、メリットがあるから吸わざるを得ないのですよ。

ここを我慢しても、解決になるどころか、

いつか爆発してしまうでしょう。

 

 

    エクササイズ3 チューの行法 自分の友達になる

 

そこで、この本の最も大事なところです。

あなたの内側に、理想的な人物が誕生すれば

あなたは沢山の想念や情念、

感情やストレスに振り回されなくなります。

これこそ、原始キリスト教でいう第二の誕生、

道教でいう黄金の子供です。

この作業がないために、すぐに敵との戦い(喫煙欲との戦い)

に終始して、疲弊してしますのです。

自分自身の中に新しい自分を誕生させるのです。

 

それでは段階的にエクササイズしましょう。

 

まず椅子を用意しましょう。

和室であればクッションを目の前においても構いません。

どちらも二つ用意します。

 

 

ステップ1 自分自身に集中します。

 

次の点を観察しましょう。

自分の中にある欲求、感情、思いに集中します。

これは喫煙欲に関係してないように見えても構いません。

現実にあなたにとってストレスや問題、

トラウマと感じることに集中するのです。

 

  • その欲求は体のどこに感じられますか?

 

  • その形はどんな形をしていますか?

 

  • 色はどんな色をしているでしょうか?

 

  • 臭いはありますか?

 

  • 触るとどんな肌触りですか?

 

これは想像力を使います。なんとなくで構いません。

心理療法ではよく用いられる方法です。

 

 

ステップ2 その欲求が人の形にしたらどんな人になりますか?

 

ここからは少し従来の心理テクニットは違います。

もう一つの椅子やクッションに座ってもらいましょう。

そのときに人の姿形をとるように命令します。

 

もし人としての形が取れない場合は、

優しく命令して人の形をといるようにお願いしましょう。

その際、目が沢山あったり、手が沢山あったり、

怪物のような姿でも、そこは譲歩しましょう。

あなたを怖がらせる姿形を取らせないことが大切です。

 

ステップ3 その存在に優しく話しかけましょう

 

友達と思って話しかけてください。

 

「いつも君を憎んでごめん」

 

「君のおかげで楽しい思いもしてきた」

 

「けれどこれ以上は一緒に入れないんだ」などなど

 

 

ステップ4 その存在に喋ってもらいましょう

 

人の姿形の座っている椅子やクッションに座り、

その苦しみや問題、トラウマの存在に、

あなたの口を通して話してもらいましょう。

なんでも心に思いついたことを喋ってみてください。

 

「自分はいつも嫌な思いをしてきた」

「私のことを愛してくれなかったよね」

「無視してほったらかしだった」

などなど

言葉が出るままに話してみてください。

 

 

ステップ5 自分自身を愛する

 

もう一度自分の席に戻り、

目を閉じて想像の目でもう一人のあなたを見ます。

そして自分自身を大きな瓶に入ったネクター

(不死の神酒)に変えます。

これは古今東西に登場する魔法の薬です。

信仰心がある人は、マントラ「オーム・アー・フーム」

を唱えると良いでしょう。

あなた自身がこの魔法のネクターに変化して、

あなたの問題を作り出していた人物(パーソナリティー

が求めるものに変化すると思ってください。

 

 

ステップ6 一つになる

 

最後に相手(苦しみ、悲しみ、問題、やトラウマ)を

優しい目で見てあげましょう。

そうすると、さっきまで恐ろしい姿をしていた人

(あなた自身です)が変貌します。

 

ある人は優しい目をした馬に変わったと言っていますし、

ある人は小さな女の子になった、と話していました。

ある人は優しい顔をした人物になって、

「釣りに行ってくるよ」とドアから出て行ったと言うことです。

 

その人物と溶け合いましょう。

誰もいなくなったら、空になった部屋で自分も空になります。

つまり、上も下もない、中身も外もない空っぽになった、

そう感じるのです。

そしてしばらく5分以上はこの安らかな思いを味わいます。

 

 

実践のコツ

 

大事なことはその人物を愛することです。

こう説明すると多くの人が不安になります。

「どうしてこの憎むべき忌まわしいものを愛するのか?」

 

あなたに子供がいるとします。

あなたにとっては愛おしくてたまらないでしょう。

ところが、その子供が「人を殺したいから刃物をくれ」

といったところで、刃物を渡しますか?

 

「どうして、そんなことをしたいの?」

「何があったの?」「あなたが本当に願っていることは何?」

と聞きませんか?

 

そうすると、

「実は〇〇くんに虐められて、仕返しがしたい」

「本当はこんなことがしたいんだ」

と話し出すでしょう。

 

 

いずれのステップも、自分なりの方法でいいのです。

これはセラピーの中でも、高度なものですが、

想像力を交えながら、なんとなくでも十分に効果があります。

そして、できるだけ時間を決めて一日一回はおこなってください。

 

このエクササイズのポイントと効果

 

自己認識が深まります。

先ほどのノートのエクササイズと合わせると

自己理解が深まるでしょう。

できれば日記形式で簡単に感じたことや、

心に残った言葉を書き残しておくといいでしょう。

 

あなたは常に戦ってきました。

それはタバコだけではありません。

親との意見の対立、世間での自分の評価、

パートナーや子供、

そして自分自身とも・・・・・・

 

 

    自分でいる

 

あなたは、エクササイズ1.2.3を通して、

少しずつ自分を愛するように変化していきます。

この間は特にタバコを吸うことに制限は必要ありません。

ただし、エクササイズの時はタバコは吸わないで集中してください。

 

今までタバコをやめようと思っても、

それは複数いる人格の一人が「禁煙したい」と思っているだけでした。

 

神秘学では一人の人間の精神には100とも1000ともいう、

人格が住んでいると教えています。

 

あなたの行動をつまびらかに観察して見てください。

それは喫煙に限らず、日頃の些細な言動や行動についてです。

沢山の矛盾がありませんか?

 

たくさんの自分が主導権を争って戦ってきました。

そして、その争いの中で自分を見失ってきたのです。

 

 

    エクササイズ4 マインドフルネス 数息観

 

自分でいる練習をしましょう。

このマインドフルネスのテクニックを通して、

あなたは自分自身と言う核を手に入れます。

そして、日常生活でも“ただ存在する”“ありのままに物事を見る”

ことを通して、

人の言葉や環境、その時の思いや感情から自由になり始めます。

誰かと喧嘩する前に、

その前から気分を害していたと言うことはありませんか?

その理由をよく考えたら、単にその人が気に食わなかったとか、

朝からトラブル続きで嫌な思いをしていた、

と言うことはなかったですか?

「今、ここにいる」ということを忘れると、

脳内の環境(感情や思い感覚)に振り回されて、

現実とそぐわない反応や言動、行動をしてしまうのです。

 

 

このエクササイズでは目を閉じる必要はありません。

1日のうちで一人でいられる時間と場所を選びましょう。

座り方は椅子でも床に座っても構いません。

背骨がまっすぐに伸びて楽な姿勢を選びましょう。

慣れれば通勤電車の中でもできるようになります。

⒈目を開けている場合は何か一点をみるといいでしょう。

 何もなければ机の上のペンでもいいですし、

 自分が好きなアクセサリーや、

手元にあれば水晶などでもいいでしょう。

⒉息をゆっくり吸います。吸うときに数を心の中で数えます。

 「いー」

 吐きながら「ちー」

⒊もう一度息を吸い「にー」と心の中で数えます。

 吐きながら「いー」と続けます。

⒋同様に

「さあー」「あーん」「しー」「いー」と10まで数えます。

⒌数え終わったら、5分ほど目を閉じて、

 「今、ここにいる」ことを感じます。

 

 

    効果

 

このエクササイズは一日に一回は行いましょう。

このエクササイズは自分という存在が、

色々な思い、雑念、感情、感覚(痛みや心地よさ緊張など)

そして環境の影響から編み物のように、

構成されていることを理解できます。

 

そうするとの脳が変化していきます。

すでに欧米、特にアメリカでは1970年代から、

マインドフルネスの科学はジョン・カバットジン

多数の研究者によって研究され、

心身症精神障害に大きな効果があることが認められています。

 

脳には後帯状皮質(PCC)と呼ばれる場所があり、

この部位は渇望(欲求)と雑念(心がさまよう)

と関係があり、「今、ここにいる」マインドフルネス瞑想によって、

この部位の活動を鎮静化できることがわかってきました。

 

 

楽しいヨーガライフの提案をしていきます