明らかにされたクリヤヨガ

伝統的なヨーガの情報とクリヤヨガの技法をお伝えします

伝統的なヨーガの教えとクリヤヨガ の技法をお伝えします

 5.様々な秘教的瞑想

 

  内なるクリストとの融合

肉体からの離脱

  • 第一ステップ

肉体に集中し、眉間のチャクラの霊的眼をもって、

注意深くアンナマヤ・コーシャ(食物鞘)を観察する。

そして、肉体が自分の本質(霊)ではないことを理解する。

次のように言う。「この肉体は、私ではない。」

そして、意識からこの乗り物に過ぎない肉体を、

自分のマインドから投げ捨てる。

 

  • 第二ステップ

次にエーテル体(生気鞘)に集中する。

プラナマヤコーシャは生命エネルギーを放射している。

鮮やかな光線のオーラを放っている発光体を注意深く観察し、

それをマインドから追い出して、

このように言いなさい。「私はエーテル体ではない。」

 

 

  • 第三ステップ

より深く内観しなさい。

マノマヤコーシャ(意志鞘)に集中するのです。

アストラル体(感情体)に、

次にメンタル体(思考体)に集中しなさい。

アストラル体とメンタル体のこれら二つの体は、

フリーメイソンの寺院、

(古代の神聖な白色ロッジ 現在のものは模倣されたものである)

メーソンの寺院の二本の柱、「ヤキンとボアス」である。

二本の柱はエーテルという霊的物質の寺院(体)の柱であり、

これらはイエソッドの立方石を礎としている。

 

 

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訳注:イエソッドの立方石とは性エネルギー、シャクティ

を意味する。この性エネルギーが変換された時、

それはヴェーダが教えるオージャスに結晶化する。

この結晶化されたマテリアル(霊的物質)こそ、

万能薬であり、錬金術ではアゾエ、賢者の石と呼ばれた。

訳者解説:

人間という存在は、パンチャ(五つの)コーシャ(鞘)

から構成されている。

さらに肉体と心と感情を細分して7つの体と表現できる。

精妙なアートマン(魂)のエネルギーから、

粗雑な肉体の間に微細な体とエネルギーが存在し、

人間というエネルギー体を構成している。

例えるなら7つの体は玉ねぎ上に構成されている。

このエネルギー体を貫くグリッドが、

スシュムナー管とイダー管とピンガラ管である。

イダー管とピンガラ管はヤキンとボアスであり、

7つのチャクラは、この三つの管が交差するポイントであり、

各体を機能させるエネルギーセンターである。

このエクササイズでは、

各エネルギー体を意識的に脱いでいく。

そしてアートマン、インティモ、クリストと融合するのだ。

 

 

アストラル(感情体)、メンタル(思考体)、

この二つの体に十分集中しなさい。

そして自分が二つのうちのどちらでもなく、

それらが自我を表現するための、単なる道具でしかない、

このことを深く理解しなさい。

そして次のように言おう。

「このアストラル体は、私ではない。」

「このメンタル体は、私ではない。」

そのように、それらを自分のマインドから排除しなさい。

自身の4つの罪深い(カルマに満ちた)体を脱ぎ去り、

(肉体と下位の3つの体はカルマの法則に支配されている)

みずからの生ける寺院に参入しなさい。

(生ける寺院:高位の三つの体、コーザル(意志体 因果体)、

ブッディ体(知性体)、アートマン(インティモ)

これら微細な体については、哲学や宗教により諸説ある。訳注)

 

 

黒と白の二本の柱「ヤキンとボアス」の間を、

通り抜けて入って行くのである。

柱の上には神聖な火の文字で、パスワードが記されている。

その言葉こそ「INRI」である。

この言葉を、二つの音節に分けて、繰り返し発声しなさい。

IIIINNNNRRRRIIII

イーンー、ルルルリーイー

(Rのところは舌を巻いてモーター音のように発声する)

そして四つの罪深いマテリアル(実質)を脱ぎ捨て、

霧と炎の世界へと飛翔するのです。

聖書には秘密の教え、エクササイズが書かれていたが、

無知な学者により削除され書き換えられている。訳注

 

 

このエクササイズを用いて、

読者はアッシャー界(物質的世界)を彷徨うこともできる。

遠く離れた土地を訪ねることもできる。

しかし、このエクササイズではワークを続けるために体に戻り、

生ける寺院の黒い柱、すなわちアストラル体に集中しなさい。

そうすると、

蟋蟀(こおろぎ)が出すような、高く鋭い音色が聞こえる。

声に耳を傾けなさい。

その音色こそ、失われた言葉(失われた聖なる名)

のエッセンス、「INRI」である。

(訳注:ユダヤ密教カッバラーの教えでは、

神の名前は言葉することを禁じられてきた。

そのため現代では聖なる名前はアツィルト界において、

崇めることができる。

キリストが教えた「主の祈り」の最初の一行、

「御名が崇められますように」には、

この深い教えが隠されている。

ヘブライ文字では原則として母音を表記しない。

そのため子音を組み合わせて、聖名を表現してきた。

さらに、それさえも畏れ多いことから、

聖なる四文字、つまりテトラグラマトン

(TETRAGRAMMATON)と呼ばれるようになった。)

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次に自分の脳に集中する。

意識を集中させ、響いて音(声)くるのか耳を傾けなさい。

そのようにして、

寺院の白い柱である、メンタル体に意識を集中しなさい。

(訳注:何が聞こえたかは秘密にすべきである。

ただあなたのグル(指導者)にのみ話しなさい。

これはババジの教えた高度なクリヤである。

現在では未だ知られていない技法である)

瞑想を深め、自分の意志体を意識できるようにする。

コーザル(意志体 因果体)でさえも、

自分を表現するための乗り物であること理解する。

次のように言いなさい。「この意志体は、私ではない。」

そして、それを脱ぎ捨ててしまいなさい。

あなたは肉体を脱ぎ捨て、エーテル体、アストラル体

そしてメンタル体の四つの罪深い、

(カルマに満ちた)脱ぎ捨てた後、

聖名に導かれ寺院に参入した。そしてコーザル体も脱ぎ捨てた。

さらに深く内省して、ブッディ(意識体)に集中しよう。

意識体と自我をアイデンティファイ(自己認識)したあと、

自己表現の乗り物の一つに過ぎないことを理解したまえ。

それを手放し、次のように言いなさい。

「この意識体は、私ではない。」

 

 

そして自分自身に「私は誰なのか?」と問い掛けるのである。

そうすると優しく穏やかな声が返ってくるだろう。

「あなたは、私である。インティモである。」

「クリストの写し絵である。あなたと私は、ひとつである。」

その声が聞こえたなら、

この瞬間に、自分と「彼」を一体化させる。

「彼」は自分であると感じなさい。

そして、

「私は、彼である。私は、彼である。」と自分自身に言うのだ。

この意識に到達した時、

心の中で次のマントラを唱える。

「PANDER」

このように唱える。

PAAAANNNNDEEEERRRR

パーンデールルルルル(Rは巻き舌で唱える)

このマントラは内的クリスト(キリスト意識 アートマン)と、

一体化するための助けとなるだろう。

 

 

このエクササイズを熱心に行いなさい。

このワークは日々の内省を通して意識に作用するだろう。

ある日、眠っているにも関わらず意識が目覚める。

(自分が肉体の外にいて、アストラル界にいることを知る)

アストラル体で行動することは、肉体でいるように自然であり、

生き生きとした明確な体験である。

(それゆえ多くの人が夢を理解できず、

死後も自分が死んだことに気がつかない。訳注)

あなたが誠実さと、人類への献身の愛の思いを持つなら、

宇宙の源である中心寺院に参入し、

法悦(サマディ)に浸ることが許されるだろう。

例えるなら、そこは微小な空間である。

「絶対」「全能者」そう呼ばれる神聖な存在を、

そこで黙想することができる。

内的なセンター(チャクラ)を目覚めさせるために、

徹底的にこのプラクティスを実践しなさい。

「マヤの神秘」より

4.集中のプラクティス

 

円を用いるマインドフルネス

 

両目を開いたまま、注意を外側の円に合わせる。

深く集中しよう。

(図をコピーしても良いし、手書きでも問題ない)

次に注意を中央の点に向け集中する。

この集中のエクササイズを行っている間は、

他のエクササイズと同様に、油断してはならない。

考え、雑念、イメージ、音などを完全にシャットアウトする。

それらをマインドに入れないようにする。

さもなければ、その瞬間に主格と対象、

今いる場所が一致しなくなる。

(第6章「SOLの鍵」参照)

 

 

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解説:

私たちの意識は眠っている状態にある。

ヴェーダインド哲学)では、

人間の意識は四つの段階に分けられ定義される。

1.ジャーグラト

感覚器官の支配にある。欲望のままに行動する。

2.スワプナ

夢を見ている状態。微細な印象に支配されている。

3.スシュプティ

アートマンの知覚の目覚め。

プラージュニャ。瞑想中に至福を享受している段階。

4.トゥーリヤ

覚醒意識。アートマンに目覚めた状態。

 

 

普通、私たちは1.2.の段階にいる。

したがって、現実を見ることも、真実を悟ることもない。

外の世界を見ているようでも、自分の感覚と想い、

過去の記憶のフィルターを通して見ている。

同じ音楽を聴き、同じ映画を観ても、

笑う人のそばで、ある人は泣き、ある人は怒る。

トゥーリヤに到達していない人間は、眠りながら生きている。

なぜ、人々は前世を思い出せないのだろうか。

それは、今、この場所、という現実を生きていないからである。

 

これが不幸の原因である。

自分の思い、過去の思い出、感覚、欲望の中を生きている。

そのために、カルマの法則から抜け出せず、

思わぬ事故の犠牲となる。

人々は眠りながら生まれ、学校に行き、仕事をして、

結婚し、眠りながら殺人を犯し、不幸の中を生きている。

そして眠ったまま死んでいく。

だからこそイエスキリストは、

「真実を知れ、真実はあなた方を自由にする」(ヨハネ8・32)

と教えたのである。

 

 

このエクササイズは単純だが、

主格と対象を同時に意識する練習になる。

最初は外側の円に深く集中する。

それから内側の点に集中する。

次に円と点の両方に集中する。

さらには今いる場所を同時に意識する。

今という場所に集中するために、

円と点に集中しながら、聞こえてくる音に耳を傾ける。

あるいは、自分の呼吸の音に集中する。

この三点に集中することができれば、

あなたは日常生活で目覚め始めるだろう。

このように自分に問いかけると良い。

「私は今何をしているのだろうか」

「この出来事は本当に重要か」

「今どこにいるのだろうか」

このような問いかけを習慣化すると良い。

 

 

そうすれば、ある日眠りの中で、夢の中でも同じように、

問いかけをするだろう。

読者の皆さん、夢はアストラル界の一部であることを、

どうか思い起こしてほしい。

この問いかけと、自己観察、自己認識が習慣化するのであれば、

その時、あなたはチベット仏教の教える、

夢見術、ドリームヨガを習得したのである。

ある日、夢の中で目覚めるだろう。

そして、目覚めたものはアストラル界の寺院に参入できる。

アストラル界にも街があり、多くの住人が住んでいる。

そこでは、目を見張る出来事が待っている。

もはや他人の体験や、理論だらけの本の読書で、

思考の迷路にさまよって、脳を痛みつけるのはやめなさい。

自分自身で、真実、真理を体験するのです。

 

 

コップの水のエクササイズ

十分にリラックスしよう。

透明なコップを用意して、すれすれまで水で満たそう。

斜め上から水面を見つめる。全神経を集中する。

そうすると水面にかすかな動きが見えるようになる。

さらに根気よく続けていこう。

時間が経つにつれ、その形は知覚できるものなっていく。

見えてくる象形は、

私たちの周りで起きている様々な出来事と関係している。

このプラクティスを行うことで、

集中力だけではなく、超視覚を発達させることができる。

コップの表面に遠くの友人の姿を見ることもできる。

また、何か問題を抱えているのであれば、

その問題を解決するヒントも見ることができる。

 

 

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ロウソクの炎を使って

このプラクティスの間、

ロウソクの炎に五感の全てを集中させるべきである。

視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚を集中させる。

揺れるロウソクの炎の中に、

音を聴き、放たれる熱と煙の匂いを感じる。

マインド(心)の中に、炎だけが存在するようにする。

なにか雑念が現れたら、この炎に焼き尽くされてしまう、

そのようにイメージし感じると良い。

自分自身がロウソクの炎の一部であると感じる。

火の中に生命が吹き込まれ、その動きが見るまで、

深く集中して観察する。

そうすると、やがて火の精霊(サラマンダー)を見るだろう。

 

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心臓の鼓動のプラクティス

前述したリラックスの方法などで、

全身の筋肉を完全にリラックスさせる。

次に鼻の先に神経を集中させる。

そこに心臓の鼓動をはっきりと感じ取る。

次に左の耳に集中する。

そこでも心臓の拍動を感じる。

その後、左手、左足、右足、右手、右耳と、

心臓の鼓動を感じていく。

そして再び鼻に戻る。

注意を向けたそれぞれの場所で、鼓動を感じ取るようにする。

『ヘルメティック占星術の秘教論文』より

アドバイス

耳の奥で心臓の鼓動を感じたことはあるだろうか。

その感覚を思い起こし、実際に感じられなくても、

イメージを持ちいいて行うと良い。

やがて全身で心臓の鼓動を感じるようになる。

全身に送り出される、血液の流れとともに、

かすかに全身が揺れているのが分かるようになる

 

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3. リラックスの実践

 

 

リラックスとはヨーガの重要な修行である。

現代人は、テレビ、お酒、タバコ、映画などに心を奪われ、

感覚を外側に向けている。

この感覚の流れを内側に向けることが、

プラティヤハーラであり、ヤマ・二ヤマの実践により、

アハンカーラ(心の鞘 エゴ)を破壊することが目的である。

エゴという自我がある限り、青銅でできた目隠しをして、

太陽を見ようとするように、

読者は決して太陽神、ブラフマンを知覚できないであろう。

この青銅、エゴを溶解できるのはクンダリーニだけである。

そのためには、我々は感覚をしなやかにして手懐け、

内側に向ける必要がある。

 

 

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12まで数える

楽な姿勢をとる。

椅子に座るか、仰向けになって寝そべるとよい。

五芒星のポーズをとるのもお勧めだ。

手足を伸ばして大地に仰向けになる。

目を閉じてリラックスして視線は空に向ける。

どの姿勢でも姿勢を整えたら、呼吸に意識を集中させる。

そして自分の体全体を感じる。

息を吸い、止め、吐き出す。一定のリズムで繰り返し行う。

息を吸い込む間に1から12までを数える。

次に息を止め、同じように1から12まで数える。

息を吐くときも同様に、1から12まで数える。

そうすると肉体はあらゆる緊張から解き放たれて、

ますますリラックスしていくだろう。

自分の肉体が完全にリラックスするまで、

必要なだけ何度もこのエクササイズを行う。

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小人のエクササイズ

左右の足部に集中する。

足の繊細なエーテルの体から、

小人たちが登場することを想像しよう。

次にふくらはぎに集中して、悪戯好きな小人たちが、

そこで遊んでいることを思い浮かべると良い。

やがて小人たちは行儀良く一人ずつ膝へと移動する。

小人たちが出ていくにしたがって、

足部、ふくらはぎ、膝の筋肉は順番にしなやかになり、

柔らかくなりリラックスしていく。

小人たちが、にこやかに行進していくことを、

想像しながら同様のエクササイズを引き続き行う。

彼らは生殖器、腹部、心臓、のど、

顔の筋肉、頭へと楽しそうに行進をしていく。

こうして、

体の各部分から小人たちが出ていくことを思い浮かべる。

可愛い小人たちが各部分から移動するにつれて、

筋肉リラックスしていき、

最後には体と存在全体がリラックスする。

『ノーシス入門』より

 

 

黄色を使ったエクササイズ

楽な姿勢をとる。

椅子に座っても、胡座(あぐら)をかいても良い。

手の力を抜いて太ももの上に置く。

顎の力を抜き、上下の歯の噛み合わせを外す。

顔の筋肉を緩めよう(軽く微笑んでから力を抜いても良い)。

眉間の緊張を取り、目の焦点をぼんやりとさせてから、

瞳を閉じよう、そして両目をリラックスさせる。

明るい黄色をありありと心に描き、

瞳を閉じたまま、両手から黄色の光が出ていることを想像する。

その手で黄色の光を染み込ませるようにイメージして、

身体をマッサージしていこう。

足部から始めよう。

右足先から始め、皮膚、筋肉、骨の髄まで、

手から放射する黄色の光に染まるようにイメージして、

優しくマッサージを行う。

左足も同様に行う。

続けて右のふくらはぎ、膝、太ももと行う。

同様に左側でも行う。

次に腰回りをマッサージする。

 

 

光り輝くペンタグラムのマントラ

2光り輝くペンタグラムのマントラ

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ユニバーサル(宇宙)言語とはみなぎる生命そのものであり、

ペンタグラム(五芒星)こそ、そのシンボルである。

秘密とされて来たマントラを発声することにより、

光輝くペンタグラムを即座に形つくれる。

クリシュナのお膝元での教え、すなわち、

「ゴパラタパニウパニシャッドGopalatapani Upanishad」

という聖典には、

アストラル界に畏るべき輝く五芒星を形作る、

力強いマントラが記載されている。

この星を前に、いかなる悪魔も恐れおののき逃げ出すだろう。

 

 

 

 

このマントラは五つの部分から構成されている。

Klim,Krishnaya ,Govindaya, Gopijana ,

Vallabaya Swaha

クリム、クリシュナヤ、ゴヴィンダーヤ、

ゴピージャナ、バラバーヤ スァーハー

このマントラを唱えると、

焔(ほのお)で輝く五芒星が即座に形作られ、

あなたを霊的な問題から守ってくれるだろう。

 

『完全なる結婚」より

 

 

天使サマエルとコンタクトする

1.天使サマエルとコンタクトする

 

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ロウソク、燃えている石炭、あるいは火の前で、

次のマントラをしばらくの間唱える。

EEEENNNNNRRRREEEEE

エーンルルルルレー(Rは巻き舌で)

その後で、SSSSSSSSSSをより長く続する。

スー(上下の歯を噛み合わせて息を吐き発音する)

そうすると、あなたの忠実な僕の援助が得られるだろう。

『マヤの神秘』より

 

 

近日出版の本より 抜粋

GNOSISノーシス

ラクティスガイド

サマエル・アウン・ベオール著

中野 憲司編集

 

 

 

 

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  序文

本書は、近代的ノーシスの創始者である、

サマエル・アウン・ベオール氏の数多くの著作、

及び講演録の中からプラクティス関連の部分を抽出して、

実践ガイド用に編集したものである。

近代的ノーシスとは、ドイツ聖堂騎士団(以下OTOと略す)

のノーシス派より独立した団体である。

ドイツ軍医であったアーノルド・クルム・ヘラー博士により、

メキシコに設立されたOTOはやがて姿を消すが、

サマエル氏によりノーシス運動が形成され、

1980年代を中心に南米を中心に世界へ広がった。

サマエル氏の死後、

氏の教えは形を変え今尚多くの人に影響を与えている。

残念ながら、数多くの秘教団体の轍を踏み、

現在では曲解され歪められて伝えられていることも多い。

日本でも学研の月刊誌「ムー」を通じて、

OTOやノーシスの本質ではなく、ごく一部の情報が伝えられ、

ノーシスおよび関連団体に大きな誤解を生むことになった。

我々の使命は本来の教えを中心に人類の真の進化と覚醒のため、

正しい情報を伝えることである。

 

 

このOTOおよびノーシス運動の根幹となる教えは、

失われた古代の教えの復活である。

これらの教えの起源は、はるか遠い創世記であり、

それは現在の人類が想像するよりもはるか昔である。

アトランティス文明が滅んだ一万二千年以降、

叡智、すなわちノーシスは、

世界中に宗教の衣を借りて長らえてきた。

インドの叡智である「ヴェーダ」はその断片であり、

この教えの中には大聖ババジが伝えたとされる「クリヤヨーガ」

も含まれる。

残念ながら、パラマハンサ・ヨガナンダ大師が伝えた、

「クリヤヨーガ」の教えは、ババジの教えの一部であり、

その理由は、人類が教えを受ける準備がなかったためである。

今や地球規模の大異変と人類存亡の危機が迫っているが、

愚かな私たちはこの事実に向き合えないでいる。

高次元から人類を見守り指導している、白色同胞団は、

このことを憂慮して我々に秘教を公開させたのである。

物事には順番があり、すべての教えを一度に公開することは、

大変危険であり、読者には忍耐と努力が求められる。

 

 

根気強くノーシスを研究して実践する読者には、

測りし得ない恩恵が与えられるだろう。

実際、我々の文明は初めてのものでも最後のものでもない。

現在の人類と文明は遠くない未来に滅びるが、

この叡智、ノーシスは受け継がれるだろう。

次世代の人類はさらに進化してより完全なノーシスを理解する。

その文明はさらに進化して、

現在我々が天使と呼ぶ段階に到達する。

アトランティスの時代、

人類は月だけではなく太陽系全てを探訪して、

現在高次元に住む各惑星の人類と交流していた。

人類がカルマの鎖に繋がれた時、カリユガの闇の中に入った。

疑いようもなく人類の意識は深く眠り、

どこから生まれ、何のために生まれ、

死後どこに行くのかさえ、わからないまま人生を終える。

迫る天体的な大破滅を観測するため、

遠くは銀河のはるか遠くからも、

地球外生命体が頻繁に調査に来ている。

 

 

ノーシスの教えとは、

1.性エネルギーの変換

2.エゴの撲滅

3.黄金の体の生成である。

「性エネルギーの変換」とは完全なクリヤ・ヨーガである。

「エゴの撲滅」とは意識の目覚めであり、

これなくして1.3.は不可能である。

「黄金の体の生成」とは7つの体を結晶化させることであり、

それは各体のクンダリーニの完全な覚醒が必要である。

クンダリーニとは火であり中世の真の錬金術師が教えたように、

聖なる竃(かまど)の中で卑金属を純化させ、

不純物であるエゴを取り除くことで黄金の子が誕生する。

7つチャクラはクンダリーニ、聖なる蛇の結節であり、

これらの結節が、

「怒り」「貪欲」「情欲」などの欲望で塞がれている。

十戒、ヨーガのヤマ・ニヤマ(禁戒・訓戒)、仏教の五戒は、

7つのチャクラの目覚め、クンダリーニの覚醒と、

深く通じており、自己を深く理解することこそ、

真のクリヤ・ヨーガに通じる道である。

 

 

本書は南米で出版された「Unvailed Practices』を、

読者の便宜を考慮して、一部改編している。

本書は新しい試みである。

ノーシスの教えをすべて理解することは困難ではあるが、

本書で紹介したプラクティスを実践するのであれば、

読者の見識は大きく広がるであろう。

日々のプラクティスの座右の書として、

本書が活用されることを願ってやまない。

2021年7月

新連載 ロゴス・マントラ・テウルギア

ロゴス・マントラム・テウルギア

ノーシスの秘儀

マリア・ステファノ著

中野 憲司 編集

 

 

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    第1章 ロゴス

ロゴスとは

「初めに、言葉があった。

言葉は神とともにあった。

言葉は神であった。」

ヨハネ福音書は、この言葉から始まる。

ヨハネという名前は、

イヨーハーネスという母音から形成される。

つまり、MIYOHANESUという名前は、

MIOAESUという名前から、

AEIOUMSという母音が抽出できる。

このことからヨハネ福音書には言葉、

言霊、神の言葉、

ロゴス・マントラムの秘密が秘められていることは、

誠の神秘学者であれば誰もが知っていることである。

言葉はロゴスであり、

それはカッバラーでは、

アイン・アインソフ・アインソフアウル、

この三つの原理から派生する神聖な光線である。

この三つの原理から七つの階層が生まれ、

世界は誕生した。

七つの階層とは、創世記の七日である。

 

 

言葉とは聖霊であり、その力は性的な力である。

なに一つとして性の力なくして誕生できない。

アメーバーのような単細胞の分裂生殖も、

この第一ロゴスであるアインから生み出された、

第三ロゴスである精霊の力なしには生まれなかった。

アミノ酸からDNAを作ろうとも、

いかなる科学者も命の息吹を吹き込むことはできなかった。

これからも、死すべき運命の人類は成功できないだろう。

 

遥かなる昔の科学と人類の起源

人類の想像し得ない、遥かな昔に人類は誕生した。

疑いようもなく、人類を誕生させたのは、ロゴスたちであり、

それはサバオットと、カッバラーと創世記では呼ばれる。

人類創世の初期の時代に、人類は神々のごとく美しく、

完全であり、万能であった。

残念ながら、自我意識が存在せず、自分の無限の幸福も知らず。

「自分が幸福である」そのように認識できないのは、

幸福とは言えない。そのため、神々の中の多くが人類を娶り、

その結果、人類には自我意識が芽生え、

神々と地球人との間の子(あいのこ)が誕生した。

これが、今の人類の起源である。

 

 

        悲しき蟻たち

メキシコのある地方の郊外で、講演会が終わり、

私は木陰で瞑想をしていた。

そばでは蟻たちの大群が隊列を組んで、

規則正しく、整然と歩んでいた。

深く、深く、私は静寂の中に沈み、

聖なる聖霊に話しかけた。

パーンディールー、PAAAAANNNNNDIIIIIIRRRRRR

マントラを繰り返し唱えながら心臓に集中した。

このマントラは古代から伝わるマントラである。

私の心と意識は静まり、肉体感覚を失い、

聖なる父の世界へと浸透していった。

 

 

突然、長く白い髭を生やした老人が、

目の前に現れたが、その体は真っ白な鳩だった。

「お前は、なにを知りたいか?」

突然の出現と問いかけに驚きながらも、

「聖なる父、聖霊、第三ロゴスよ、

私はこの哀れな蟻たちの起源を知りたい。」

慌てて私は答えた。

聖霊は厳かな表情のまま、

「では、この者に聞け。」と答えると、

閃光が走り姿を消し、

代わりに一位(一人)の女神の様な淑女が現れた。

 

白い日本の着物のような袖のある、

古風な出で立ち。

「私を呼びましたか?」

そのように問いかけてくるその貴婦人は、

先ほどの聖霊と違い、微笑みながらも悲しい目をしていた。

「私は、この蟻たちが、なぜかくも整然と社会を築き、

統率されて勤勉に働くのか知りたいのです。」

そうすると貴婦人は、先ほどよりもさらに微笑みながらも、

目には憂いの光を輝かせ、東洋人のように深くお辞儀すると、

「かくも貴重なご縁をいただき、まことに嬉しゅうございます。」

「この者たちの起源をつまびらかにお教えしましょう。」

そのようにして、

不思議な語り部は、奇しき物語を話し始めたのである。

 

 

楽しいヨーガライフの提案をしていきます