明らかにされたクリヤヨガ

伝統的なヨーガの情報とクリヤヨガの技法をお伝えします

伝統的なヨーガの教えとクリヤヨガ の技法をお伝えします

プラーナヤマ  動画 ナディショダナ応用編 その1

新型コロナの大変な中

 

皆さま 心を合わせて 前に進んでいきましょう!

 

新しい動画を更新しましたので

 

皆様の助けになればと願っています。

 

頑張りましょう!!

 

 

 

 

 

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ディヤーナ・ヨーガ その1

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あけましておめでとうございます!

 

更新に時間がかかりましたが、

 

本日より今年度のブログを開始します。

 

まずは

 

瞑想の基本について、

 

スワミ シヴァーナンダジの教えを連載しましょう。

 

多くの人が 秘密 秘儀 タントラを求めますが

 

実は 伝統的な瞑想こそが 秘儀であり 秘密です

 

立派な刀を 持っても 振り方を知らなければ

 

敵を斬るどころか 自分の腕を切ってしまうでしょう

 

急がば回れです

 

それでは グルデブのお話をお聞きください。

 

 

 

 

 

ディヤーナ・ヨーガ

スワミ・シヴァーナンダの教え

スワミ・シヴァーナンダ著

 

 

 

スリ・スワミ・シヴァーナンダ

著名な賢者アッパヤ・ディクシタール(祭祀者)と、

聖人と神の奉仕者たちで有名な家系に、

1887年9月8日にスワミは生まれた。

スリ・スワミ・シヴァーナンダは生まれながらにして、

ヴェーダンタの研究と実践に捧げる才を持っていた。

すべての人類は一つであるという、天賦の思いを持ち、

己の全てを人類に奉仕するという熱意を持っていた。

奉仕への情熱は彼を西洋医学への道に導いた。

医師になると、すぐに、

医療を最も必要とされる地域へと赴いた。

マレーシヤが最初の赴任地であった。

早くから健康についての雑誌を発行して、

健康問題について広範囲に書き記した。

それは、

人々が何よりも正しい知識を必要としているからである。

彼が彼自身の使命として支持したその知識の普及。

正しい知識の普及、それが彼の使命であった。

 

 

スワミが、心と体の医師としてのキャリアを捨て、

人々の魂に仕える聖職者となり、放棄の人生を送ったことは、

人類にとって神の摂理とお恵みとなった。

1924年に、スワミはリシケシに居を構え、

身を切るような厳格な修行を開始した。

そして偉大なヨギ、聖人、賢者、

ジーヴァンムクタ(解脱者)として輝きはじめた。

1932年に、スワミ・シヴァーナンダは、

シヴァーナンダアシュラム(修道院)を開いた。

1936年には、デヴァイン・ライフソサエティが生まれた。

1948年には、

ヨーガ・ヴェーダンタ・フォレストアカデミーが組織された。

ヨーガとヴェーダーンタの精神的知識の普及と、

人々の訓練が彼らの目的である。

1950年には、

スワミジはインドとセイロンへの稲妻ツアーを行った。

(スワミジ:スワミに対する敬称)

1953年、スワミジは世界宗教会議を召集した。

スワミジは300冊以上の著作を行い、世界中に弟子がいる。

彼の教えは、すべての国籍、宗教、信条に属する。

彼の作品を読むことは、最高の知恵の泉を飲むことである。

1963年7月14日、スワミジはマハーサマディに入った。

 

 

出版者のメモ

瞑想は、最高の知性、知恵、神性、

天賦の才の宝庫の扉を解き放つ鍵です。

人生を成功させたいと思う人は、

誰もそれを無視はできないでしょう。

天才的な科学者、成功したビジネスマン、

最高の哲学者、ヨギと真理の探求者、

彼らは全員瞑想をします。

彼らの偉業は瞑想の成果です。

瞑想の秘密はヨギたちによって固く守られ続けていましたが、

ヒマラヤの賢者、スリ・スワミ・シヴァーナンダジ・マハラジは、

すべての人類への最高の慈愛と愛ゆえに、

瞑想における障害と、成功の成就について、

哲学的基盤、方法、経験から解き明かし続けました。

この啓発的な本の中には、

これら重要な主題が書き表されています。

 

デヴァイン・ライフソサエティ

 

 

序文

ディヤーナ、つまり瞑想は、

油が流れるように途切れることなく、

1つの考えの流れを維持することにあります。

瞑想には2種類あります。

それは具体的な瞑想と抽象的な瞑想です。

写真や具体的な対象物を瞑想する場合、

それは具体的な瞑想です。

あなたが慈悲や寛容などの性質について、

抽象的なアイデアについて瞑想するなら、

それは抽象的な瞑想です。

初心者は具体的な瞑想を実践する必要があります。

一部の初心には、

抽象的な瞑想は具体的な瞑想よりも簡単です。

瞑想の実践は、プラティヤハーラ(感覚の制御)、

もしくは、感覚の認識と集中が確立された後にのみ、

始めなければなりません。

感覚が乱れているならば、心を一点に集中できないならば、

何百年経とうとも瞑想は不可能です。

 

 

順を追って段階的に進む必要があります。

心は何度も引き戻されるでしょうが、

瞑想の対象に固定されるべきです。

奔走し、さまようという心の傾向を監視するのです。

欲望を減らし、

あらゆる種類の野蛮な、無益な欲望を心から捨てるべきです。

欲望のない人だけが静かに座って瞑想を練習できます。

サットヴィックと軽い食事およびブラフマチャリヤは、

瞑想の実践の前提条件です。

 

意識には2種類あります。

すなわち、集中意識と、不確かな非生産性の意識です。

トリクティという、眉間にある空間に心を集中すると、

集中意識はトリクティに存在します。

瞑想中にハエが左手に止まったら、

右手でハエを追い払うでしょう。

ハエを感じた時の意識、それが不確かな意識と呼ぶものです。

種を数秒でも火にくべたなら、

どんなに肥沃な土にまかれたとしても、

決して芽を出すことはないでしょう。

 

 

同じように、

しばらく瞑想をしたとしても、

不安定な心が絶えず官能的なものに向かうのならば、

ヨーガの完全な成果がもたらされることはありません。

 

霊的な道を歩む初心者は、

重要でインスパイアリングなヴェーダンの声明のいくつかを、

日々の生活の中で何度も何度も思い起こすべきです。

そうしてはじめて、彼らの疑念は取り除かれ、

彼らは自分たちが道の上にしっかと立つことができるでしょう。

これらの声明(しょうみょう)のいくつかを紹介しましょう。

「はじめに一も二もなく独りになれ」

チャーンドーギヤ・ウパニシャッド6-2-1

一つの自己になるところから全ては始まる」

アイタレーヤ・ウパニシャッド6-2-1

「これがブラフマンである。

ブラフマンには原因もなければ結果もない。

この自己こそ、すべてを知覚するブラフマンである」

ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド2-5-19

 

 

「その不滅のブラフマンだけが在る」

マーンドゥーキヤ・ウパニシャッド2-2-7

この不滅のアートマンは、不断の瞑想なしでは到達できない。

したがって、(霊的な)不死と自由を獲得したいならば、

自己つまりブラフマンについて、

長い時間瞑想する必要があります。

自己、すなわちアートマンは、すべてのエネルギーの源泉です。

あらゆるエネルギーの源であるアートマンを考えることは、

エネルギー、強さ、力を増強するダイナミックな方法です。

すべての存在に浸透する、純粋で不滅のサッチダナンダ、

すなわち存在、意識、至福であるアートマン

もしくはブラフマンを、ほんの一瞬でさえ考えるのなら、

それは、三つの聖なる川の合流点である聖なるトリヴェニ、

プラヤーグで千と八回の沐浴を行うに等しいでしょう。

(プラヤーグ:アラハバード

六年に一回クンブメーラと呼ばれる世界一の祭りが開催される)

これこそ心の聖なる沐浴です。

この知識と知恵の内なる沐浴に比べれば、

物質的な沐浴は無に等しいのです。

 

 

ジュニャーナ(智慧)と叡智、サントーシャ(知足)、

平和と喜びと平等心の花を捧げて、

自己であるアートマンを崇拝する。

これこそが真の礼拝なのです。

 

 

続く

 

ブラフマチャリヤの実践 7

今年もお世話になりました。

 

来年からはセミナーの開催に力を入れて

 

メルマガの配信を開始しようと思います。

 

ところで先日の日蝕はみなさんは見ましたでしょうか?

 

一部のアーユルベーダ???の人たちは 

 

ドーシャが乱れるので 見ない方が良いと言う噂があるようですが

 

笑い

 

そんなの嘘です!!

それが本当なら

今頃 世界が破滅しています。

 

クリスマス後の26日に太陽と月が重なる

 

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素晴らしい 瞬間でしたね!

 

もともとクリスマスはミットラ神の誕生日ですね。

 

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キリスト教ミトラ教マニ教を吸収する中で

クリスマスが12月25日になったと言われています。

 

このクリスマス直後の26日に生じたエネルギーは

 

来年からの皆様の精神的、社会的活動を大きく後押ししてくれるでしょう。

 

 

今年の投稿はこれが最後になるかもしれませんが、

 

皆様のさらなる発展とご多幸を心からお祈りしています。

 

 

OM!!!

 

 

 

ブラフマチャリヤ の実践 続き

 

 

 

顕在意識をコントロールするのは簡単でしょう。

しかし、大変困難なのは、

潜在意識をコントロールすることなのです。

あなたはサンニャシ(托鉢僧)かもしれません。

あなたは道徳的な人物かもしれません。

(あなたがどのような人物であっても)

夢の中で心がどのように振る舞うのか、

行動するのかを記録してごらんなさい。

 

 

すると、

夢の中で盗身を行って、姦淫を犯していることが分かります。

すべての性衝動、野心、低い欲望はあなたに染み込み、

潜在意識に深く根付いているのです。

ヴィチャーラ(自己探求)、

ブラフマ・バーヴァナ(ブラフマン意識の発達)

およびOMオームとその意味に関する瞑想を通して、

潜在意識とそのサムスカーラ(悪い印象)を破壊しなさい。

精神的にもブラフマチャリヤを確立した人は、

夢の中でさえ、悪い考えを一つも起こさないでしょう。

彼は決して悪い夢を見ることはありません。

夢の中ではヴィチャーラやヴィヴェーカ(識別)

が不足しているのです。

ヴィヴェーカとヴィチャーラのパワーにより、

あなたがジャグラートの状態であるにもかかわらず、

悪い夢を見る理由がここにあります。

(訳注:意識には4つの段階がある。

深い眠り(スシュプティ)

夢見(スヴァプナ)白昼夢 一般の人はこの状態 

目覚め(ジャグラート)自己想起 啓発されている状態

覚醒した意識(トゥリヤ)悟り)

 

 

初心者はこのように愚痴をこぼします。

「私が瞑想をしていると、不純な思いが、

潜在意識から止めどもなく心に立ちのぼり、

折り重なっていくのです。

それらの雑念は非常に強くて手に負えず、

どうやったら食い止めることが出来るのかと、

たびたびうろたえてしまいます。

 

 

まだ完全に本当のブラフマチャリヤを確立できません。

欲望の古い気質、欺く性質が、まだまだ潜んでいます。

色情が私の心を激しく悩ませます。

女性(異性)のことを考えるだけで心が動揺します。

女性のことについて聞いたり考えたりすることも出来ないほど、

心が影響を受けやすいのです。

何かの考えが頭に浮かぶと、私のサダナ(霊性修行)は邪魔され、

まる一日の平和が損なわれます。

自分の心を諭し、なだめすかして、脅かしもしますが、

まったく効果がなく、心は刃向かうばかりです。

この情欲をコントロールする方法がわかりません。

怒りっぽさ、エゴイズム、怒り、貪欲、憎しみ、

愛着などが、まだまだ私の中に潜んでいます。

色情こそ私の敵たち頭であり、非常に強力な敵です。

グルよ、私は懇願いたします。

敵を破壊する方法を分かりやすく教授してくださるようにと」

 

 

(弟子たちよ)

不純なイメージ、想いが潜在意識から出てきて、

恐るべき力で意識の表面に現れる時、

それらのイメージ、想念に抵抗しようとしないで下さい。

イシュタ・マントラを繰り返し唱えなさい。

自分の欠陥や悪い性質について、あまり考えないでください。

内省をして自分の欠陥を見つけたらならば、それで十分です。

自分の中にある邪悪な性質を攻撃しないでください。

相手にしないでいると、

悪い性質は元気を失ってガッカリするのです。

ポジティブな美徳を開発しなさい。

「私にはとても多くの欠点と弱点がある」と、

しょっちゅう心配するのをやめなさい。

サットヴィック(浄性の特質)な美徳を培うのです。

瞑想を通して、そしてポジティブな資質の発達によって、

プラティパクシャ・バーヴァナを通して、

すべてのネガティブな性質は自然に死にます。

これが(悪い性質に対する)正しい方法なのです。

(訳注 プラティパクシャ・バーヴァナとは 

正反対のことを考える修行 憎しみには愛 恨みには許し

情欲には清浄 妬みには寛容と施しなど)

 

 

 

一切のものに幸福あれ!!

 

 

 

ブラフマチャリヤの実践 6

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潜在意識のサムスカーラ

 

 

 

性行為は、潜在意識またはチッタ(意識)に、

あるサムスカーラ(印象)をもたらします。

このサムスカーラは、心の中でヴリッティ(思考)の波を起こし、

ヴリッティは再びサムスカーラを引き起こします。

悦楽はヴァーサナー(過去の印象)を濁らせます。

記憶と想像力を通して、性的欲求が繰り返し起こるのです。

 

女性の姿を思い起こすことは心の落ち着きを失わせます。

ある虎が一度でも人間の血を味わうなら、

常に人間を追いかけて殺そうとするでしょう。

その虎は人食虎になったのです。

同じように、マインドが一度でも性的喜びを味わうと、

マインドは常に女性を求めるようになるのです。

 

 

ムスカーラ(印象)とヴァーサナー(過去からの印象)

というマインドの寝床から、

スムリティ(思い出)つまり記憶を通して、

カルパナ(想像力)が発せられるのです。

そうして愛着が生じます。

想像力、感情、衝動が続いて表に出てきます。

感情と衝動は一緒になってきます。

そうなると、性的刺激が湧きおこり、

心と体の全てを通して渇望を起こし燃え上がらせるのです。

ちょうど壺(土製のもの)の中の水が表面に滲み出てくるように、

性的刺激と燃える情欲は、心の中から肉体に浸透するのです。

もしあなたが非常に油断なくいるのなら、

悪いイメージが出てきた途端に追い払うことができ、

差し迫った危険を回避することができます。

悪いイメージが泥棒のように最初の門を入ることを許しても、

性的刺激が現れたのであれば、

次の門で入らないように注意深く監視するのです。

そうすれば性的な渇望が燃え上がるのを止められます。

強い性衝動がインドリヤ(行動器官・性器)に伝わるのも、

たやすく止めることができます。

 

 

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ウッディヤーナ・バンダとクンバカ(止息)によって、

性エネルギーを脳へと引き上げることができます。

心をそらすのです。

集中してオーム(OM)や他のマントラを唱えなさい。

祈り、瞑想しなさい。

それでも心をコントロールするのが難しいのであれば、

サットサンガに参加して一人でいることを避けなさい。

強い衝動に見舞われて、それが行動器官に伝わるなら、

あなたは我を忘れてしまい、盲人になったも同然です。

そうなれば欲望の餌食であり後になって後悔することでしょう。

女性の顔を見たことがない盲人の独身男でも、

性的衝動はとても強いものです。

なぜでしょうか?

これはサムスカーラ、つまり過去生からの印象が、

潜在意識に深く埋め込まれているからなのです。

あなたが何をするにせよ、何を考えるにせよ、

すべてがチッタ(意識)または潜在意識の層に宿され、

焼き付けされ、消えないように印象付けされるのです。

 

 

崇高なる自己である、

アートマンの知識が輝き明らかになって初めて、

これらの印象を焼き尽くし、跡かたもなく抹消できます。

性的なヴァーサナー(印象)が、

心と体のすべてを満たすと、

ムスカーラ(過去の印象)はヴリッティ(思考)の大波となり、

哀れな(霊的な)盲人を苦しめるのです。

 

(訳注:過去からの印象が潜在意識に蓄積しており、

性的なイメージを変換せずに受け取ると、

過去の印象(サムスカーラ)が呼び起こされて、

現実ではなく、心の中でのイメージが誇大化、歪曲化されて

自分の想念、思考の波に我を忘れてしまう。)

 

 

 

 

クリヤヨーガの技法 その1

Draw the sex energy up towards the brain through Uddiyana and Kumbhaka.

ウッディヤーナ・バンダとクンバカ(止息)によって、

性エネルギーを脳へと引き上げることができます。

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性エネルギーを失ってはいけません。

これは古代からのリシの教えなのです。

 

インドの叡智は、先の文明であったアトランティスからもたらされました。

 

ラムーが統治していた力を失い、アカルダン科学協会が、

遺伝工学の悪用と原子力の悪用で大陸を滅ぼした時に、

7つの大陸の神官と僧団は惑星間のを航行する宇宙船に乗って

この地球から退避したのです。

 

それがノアの大洪水として記録されたものであり、

その時の宇宙船の一部は、今も土星の輪の中に隠されています。

 

アトランティスの神官の教えはクリシュナとババジによって人類に伝えられましたが、

非常に初歩的なものです。

しかも多くの人は、本来の目的と秘伝を伝えられていないので

クリヤの技法は現在では100以上にも増えて複雑になりました。

 

ですから21世紀には多くは秘密にしている意味がないばかりか、

多くはすでに知られているものです。

 

クリヤの技法で重要となるのは、

思考と肉体の浄化です。

ですから本来は食事の内容も変えなければなりませんが、

現代では肉食やお酒を避けることは難しいでしょう。

しかしタマス的な食事(煙草 お酒 麻薬 肉など)

避ける方が良いでしょう。

 

また印象、つまり何を聞き何を見て、何を考えるか、

どのように出来事を受け止めるか。

これが 非常に重要な栄養になります。

 

つまり、ヤマ ニヤマ  道徳的成長の訓練をしながら

性エネルギーの消耗を防ぐ必要があります。

 

アトランティスの大陸が、大西洋に沈んだ時、

一部の黒魔術師たちがヒマラヤの奥地に逃げ

その多くがエジプトとチベット北インドに生き延びました。

 

彼らの教えは性を消耗する黒タントラです。

 

真のヨギは性を消耗しません。

性エネルギーを消耗しながらヨーガを行うことは

穴の空いたバケツで海の水を汲もうとするようなものです。

ブラフマチャリヤの実践 5

 

 

     

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2.性的衝動の働き

 

人々は子供を儲けて種族や民族の存続を願うものです。

これが生殖本能です。性交の欲求はこの生殖本能から来ます。

性的欲求の強さは、性的衝動によるのです。

バカヴァッド・ギーターによると、

衝動とはビーガン(力)です。

「肉体の貪欲と情欲から生じる力から解放されるまで、

この地上で耐え忍ぶことができる者は、

調和した存在、つまり幸福な者である」

主クリシュナはこのように言いました。

 

衝動は強大な力です。

それは心に影響を及ぼします。

それは突然心に伝えられる力です。

ガソリンや蒸気がエンジンを動かすように、

本能と衝動がこの体を動かします。

本能は、すべての人間活動の原動力です。

本能と衝動は体を突き動かし、インドリヤに行動させます。

(訳注:インドリヤとは器官を意味する。

ここでは行為器官である、カルメンドリヤを意味している。

スリ・ユクテスワギリの「聖なる科学」をご参照ください。)

 

 

 

本能は習慣を形成します。

本能的衝動が推進力を供給して、

すべての精神的活動が維持されるのです。

これらの衝動が精神的力です。

精神的力は心と知性を通して働きます。

精神的力が人間の生活を形作るのです。

人生の秘訣は、この精神的力にあります。

男性の女性に対する魅力は、ラジャスから生まれます。

(三つのグナ・属性:サットヴァとラジャスとタマス

物事は全て三つのグナに分けられる。

サットヴァは清浄性、ラジャスは激情性、タマスは惰性

をそれぞれ意味する。)

男女の交際の中での未知の魅力と喜びが、

性衝動の火種となるのです。

はじめ、この魅力は泡のように微かに生じますが、

後になると、制御のできない、手に負えなくなり、

強力な性欲と情欲の大波のようになるのです。

 

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気をつけなさい。

ジャパ(神のみ名を唱える)、サットサンガ(聖なる交わり)

瞑想、ヴィチャーラ(自己の探求)を通して、

デヴォーション(神への献身)の精神的な波を生み出し、

これら(情欲と性欲)の魅力を芽が出さないうちに殺すのです。

 

性衝動の心理的な働きを理解しなければなりません。

体に痒みを感じる時に、ただ掻くだけで喜びを感じるでしょう。

性衝動とは神経的な痒みに過ぎません。

ただ、この衝動を満足させることは、

まやかしの喜びを生み出し、

人間の霊的な安寧においては破滅的な影響を与えます。

 

 

キューピッドの花の弓矢

欲望は強力です。

それは、モハナ、スタンバーナ、ウンマダナ、

ソシャナとタパナの五つの花の弓矢のようです。

魅惑、喪心、陶酔、憔悴、身を焦がす力という五本の矢です。

若い男性が女性の美しい形を見ると、

一本目の矢が魅惑の力で虜にします。

そうすると、二本目の矢が彼の注意を捉えます。

三本目の矢は彼らの心を陶酔させます。

四本目の矢は、美しい姿形に激しく引きつけます。

五番目の矢はハートを興奮させ燃え上がらせます。

この矢は心臓の奥深くを刺し貫くのです。

この地球上の誰も、

いや、三界(欲界・色界・無色界)すべてにおいてさえ、

これらの矢が与える、潜在的な影響に抵抗できる者はいません。

これらの矢は、主なるシヴァ神や、

太古のリシ(賢者)達の心さえも突き刺しました。

これらの矢によってインドラ神でさえも、

 

アハリヤーとの情交の過ちを犯したのです。

(訳注:『ラーマーヤナ』によると、

インドラ神はガウタマ仙の姿に化けて、

妻であるアハリヤーを情交に誘った。)

 

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若い女性のうっとりさせる眉と心を突き刺すような眼差し、

柔らかい物腰、薔薇色の頬と紅い唇、

それらを通してキューピッドはダイレクトに矢を撃ち抜きます。

月に照らされた夜、薫りとパヒューム、

花々とガーランド、白檀のペースト、

肉と酒、劇場と小説は、

情熱的な若者を惑わす強力な兵器です。

彼らの心が燃えるような情欲で満たされた瞬間に、

理性も識別力(ヴィヴェーカ)も一目散に逃げ出します。

彼らは全員、完全に盲人になってしまうのです。

若い女性のためには、キューピットは、

知的な人物、偉大な雄弁家、大臣、研究学者、

医師、法廷弁護士を、膝の上に乗せる愛犬や、

喜びをもたらす鹿のように充てがいます。

 

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学識のある専門家や教授の乾いた知性の中で、

理性も一時的に働きます。

しかし本当のスタミナはありません。

キューピッドは彼の強さを知っています。

キューピッドはどこでも君臨しています。

彼はすべての人の心を貫きます。

彼は人々の神経をくすぐる方法を知っています。

瞬く間に、若者の情欲を燃やすだけで、

理性、識別、理解力を破壊してしまうのです。

夢の中でさえ、

すべてのインドリヤ(行動器官)が沈黙しているときでさえ、

キューピッドは私たちを完全に支配しています。

女性達はキューピッドの確実な代理人です。

女性はいつもキューピッドの言いなりです。

女性の笑顔、魅惑的な眼差し、甘い言葉、

美しい歌、ボールダンスなどを通して、

キューピッドは男性達を操るのです。

若い女の子はすぐに男性を破滅させ、

賢者の心の平穏でさえ乱すでしょう。

若くて美しい女性の姿を思い描いただけで、

女性のブレスレットやアンクレットの飾りの音を聞いただけで、

艶やかな女性の顔を思い描いただけで、

キューピッドは、ブラフマチャリンの神経を、

想像上の喜びで興奮させて揺り動かすことができるのです。

体が触れ合うとどうなるか、言うまでもありません。

 

 

 

 

楽しいヨーガライフの提案をしていきます