明らかにされたクリヤヨガ

伝統的なヨーガの情報とクリヤヨガの技法をお伝えします

伝統的なヨーガの教えとクリヤヨガ の技法をお伝えします

クリヤヨーガの技法 その1

Draw the sex energy up towards the brain through Uddiyana and Kumbhaka.

ウッディヤーナ・バンダとクンバカ(止息)によって、

性エネルギーを脳へと引き上げることができます。

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性エネルギーを失ってはいけません。

これは古代からのリシの教えなのです。

 

インドの叡智は、先の文明であったアトランティスからもたらされました。

 

ラムーが統治していた力を失い、アカルダン科学協会が、

遺伝工学の悪用と原子力の悪用で大陸を滅ぼした時に、

7つの大陸の神官と僧団は惑星間のを航行する宇宙船に乗って

この地球から退避したのです。

 

それがノアの大洪水として記録されたものであり、

その時の宇宙船の一部は、今も土星の輪の中に隠されています。

 

アトランティスの神官の教えはクリシュナとババジによって人類に伝えられましたが、

非常に初歩的なものです。

しかも多くの人は、本来の目的と秘伝を伝えられていないので

クリヤの技法は現在では100以上にも増えて複雑になりました。

 

ですから21世紀には多くは秘密にしている意味がないばかりか、

多くはすでに知られているものです。

 

クリヤの技法で重要となるのは、

思考と肉体の浄化です。

ですから本来は食事の内容も変えなければなりませんが、

現代では肉食やお酒を避けることは難しいでしょう。

しかしタマス的な食事(煙草 お酒 麻薬 肉など)

避ける方が良いでしょう。

 

また印象、つまり何を聞き何を見て、何を考えるか、

どのように出来事を受け止めるか。

これが 非常に重要な栄養になります。

 

つまり、ヤマ ニヤマ  道徳的成長の訓練をしながら

性エネルギーの消耗を防ぐ必要があります。

 

アトランティスの大陸が、大西洋に沈んだ時、

一部の黒魔術師たちがヒマラヤの奥地に逃げ

その多くがエジプトとチベット北インドに生き延びました。

 

彼らの教えは性を消耗する黒タントラです。

 

真のヨギは性を消耗しません。

性エネルギーを消耗しながらヨーガを行うことは

穴の空いたバケツで海の水を汲もうとするようなものです。

ブラフマチャリヤの実践 5

 

 

     

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2.性的衝動の働き

 

人々は子供を儲けて種族や民族の存続を願うものです。

これが生殖本能です。性交の欲求はこの生殖本能から来ます。

性的欲求の強さは、性的衝動によるのです。

バカヴァッド・ギーターによると、

衝動とはビーガン(力)です。

「肉体の貪欲と情欲から生じる力から解放されるまで、

この地上で耐え忍ぶことができる者は、

調和した存在、つまり幸福な者である」

主クリシュナはこのように言いました。

 

衝動は強大な力です。

それは心に影響を及ぼします。

それは突然心に伝えられる力です。

ガソリンや蒸気がエンジンを動かすように、

本能と衝動がこの体を動かします。

本能は、すべての人間活動の原動力です。

本能と衝動は体を突き動かし、インドリヤに行動させます。

(訳注:インドリヤとは器官を意味する。

ここでは行為器官である、カルメンドリヤを意味している。

スリ・ユクテスワギリの「聖なる科学」をご参照ください。)

 

 

 

本能は習慣を形成します。

本能的衝動が推進力を供給して、

すべての精神的活動が維持されるのです。

これらの衝動が精神的力です。

精神的力は心と知性を通して働きます。

精神的力が人間の生活を形作るのです。

人生の秘訣は、この精神的力にあります。

男性の女性に対する魅力は、ラジャスから生まれます。

(三つのグナ・属性:サットヴァとラジャスとタマス

物事は全て三つのグナに分けられる。

サットヴァは清浄性、ラジャスは激情性、タマスは惰性

をそれぞれ意味する。)

男女の交際の中での未知の魅力と喜びが、

性衝動の火種となるのです。

はじめ、この魅力は泡のように微かに生じますが、

後になると、制御のできない、手に負えなくなり、

強力な性欲と情欲の大波のようになるのです。

 

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気をつけなさい。

ジャパ(神のみ名を唱える)、サットサンガ(聖なる交わり)

瞑想、ヴィチャーラ(自己の探求)を通して、

デヴォーション(神への献身)の精神的な波を生み出し、

これら(情欲と性欲)の魅力を芽が出さないうちに殺すのです。

 

性衝動の心理的な働きを理解しなければなりません。

体に痒みを感じる時に、ただ掻くだけで喜びを感じるでしょう。

性衝動とは神経的な痒みに過ぎません。

ただ、この衝動を満足させることは、

まやかしの喜びを生み出し、

人間の霊的な安寧においては破滅的な影響を与えます。

 

 

キューピッドの花の弓矢

欲望は強力です。

それは、モハナ、スタンバーナ、ウンマダナ、

ソシャナとタパナの五つの花の弓矢のようです。

魅惑、喪心、陶酔、憔悴、身を焦がす力という五本の矢です。

若い男性が女性の美しい形を見ると、

一本目の矢が魅惑の力で虜にします。

そうすると、二本目の矢が彼の注意を捉えます。

三本目の矢は彼らの心を陶酔させます。

四本目の矢は、美しい姿形に激しく引きつけます。

五番目の矢はハートを興奮させ燃え上がらせます。

この矢は心臓の奥深くを刺し貫くのです。

この地球上の誰も、

いや、三界(欲界・色界・無色界)すべてにおいてさえ、

これらの矢が与える、潜在的な影響に抵抗できる者はいません。

これらの矢は、主なるシヴァ神や、

太古のリシ(賢者)達の心さえも突き刺しました。

これらの矢によってインドラ神でさえも、

 

アハリヤーとの情交の過ちを犯したのです。

(訳注:『ラーマーヤナ』によると、

インドラ神はガウタマ仙の姿に化けて、

妻であるアハリヤーを情交に誘った。)

 

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若い女性のうっとりさせる眉と心を突き刺すような眼差し、

柔らかい物腰、薔薇色の頬と紅い唇、

それらを通してキューピッドはダイレクトに矢を撃ち抜きます。

月に照らされた夜、薫りとパヒューム、

花々とガーランド、白檀のペースト、

肉と酒、劇場と小説は、

情熱的な若者を惑わす強力な兵器です。

彼らの心が燃えるような情欲で満たされた瞬間に、

理性も識別力(ヴィヴェーカ)も一目散に逃げ出します。

彼らは全員、完全に盲人になってしまうのです。

若い女性のためには、キューピットは、

知的な人物、偉大な雄弁家、大臣、研究学者、

医師、法廷弁護士を、膝の上に乗せる愛犬や、

喜びをもたらす鹿のように充てがいます。

 

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学識のある専門家や教授の乾いた知性の中で、

理性も一時的に働きます。

しかし本当のスタミナはありません。

キューピッドは彼の強さを知っています。

キューピッドはどこでも君臨しています。

彼はすべての人の心を貫きます。

彼は人々の神経をくすぐる方法を知っています。

瞬く間に、若者の情欲を燃やすだけで、

理性、識別、理解力を破壊してしまうのです。

夢の中でさえ、

すべてのインドリヤ(行動器官)が沈黙しているときでさえ、

キューピッドは私たちを完全に支配しています。

女性達はキューピッドの確実な代理人です。

女性はいつもキューピッドの言いなりです。

女性の笑顔、魅惑的な眼差し、甘い言葉、

美しい歌、ボールダンスなどを通して、

キューピッドは男性達を操るのです。

若い女の子はすぐに男性を破滅させ、

賢者の心の平穏でさえ乱すでしょう。

若くて美しい女性の姿を思い描いただけで、

女性のブレスレットやアンクレットの飾りの音を聞いただけで、

艶やかな女性の顔を思い描いただけで、

キューピッドは、ブラフマチャリンの神経を、

想像上の喜びで興奮させて揺り動かすことができるのです。

体が触れ合うとどうなるか、言うまでもありません。

 

 

 

 

ブラフマチャリヤの実践 4

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ブラマチャリヤ—今こそ必要なもの

 

親愛なる兄弟よ!

あなたは骨と肉からなる、

朽ちゆく体ではないことを思い出してください。

あなたは不滅であり、全てに浸透充満している、

サット・チット・アナンダ・アートマンです。

(存在、意識、至福である唯一無二の自己です)

汝こそアートマンです。

汝こそ生ける真実です。

汝こそブラフマン(至高の神)なのです。

汝は絶対意識です。

あなたは真のブラフマチャリヤの生活を送ることによってのみ、

この最高位の状態を達成することができます。

ブラフマチャリヤの精神は、

あなたの人生全体とすべての行動に浸透しなければなりません。

人々はブラフマチャリヤの話をしますが、

実際に実践する人は確かに稀なのです。

性欲を節制する生活は本当に困難であり悩ましいものです。

しかし、鉄のような固い決心、辛抱強さ、

忍耐力があるならば、道のりはやがて平坦に変わります。

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私たちが霊的な戦場で本当に求めているのは、

実践的な人物、ブラフマチャリヤを実践する人物であり、

さらに物質面での力強さ、理想的な人生、高貴な人格、

霊的な強さによって、人々を感銘させる人なのです。

単なる無駄話が何の役に立つでしょうか。

どこに行っても無駄話をする人がいますが、

そんな人たちが何の役に立ちますか?

実践的な人物が世に出てきて、彼の模範的な人生と霊的なオーラで、

若者たちを導いてくれることを望みます。

もう一度思い出してください!

模範を示すことは教訓よりも優れているのです。

 

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人類の平均寿命は、今までの自然な状態では百歳でしたが、

今では40年早まり60歳位に縮まっています。

祖国の賢者たちは、この非常に不名誉で酷い事態を、

非常に慎重に考えて、時に適った救済策を講じなければなりません。

国の将来の幸福は完全に若者にかかっているからです。

若者に禁欲生活を再導入することは、

サンニャシン、聖人、教師、教授、両親の義務です。

教育における権威者たちと長老たちが、

ブラフマチャリヤのこの重要な主題に特別な注意を払い、

将来の世代である若者を向上させることを、

私は祈り求めます。

若者を訓練することは、国家を樹立させることです。

 

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インドの将来の安寧は、ブラマチャリヤと、

そしてブラマチャリヤだけにかかっています。

ブラフマチャリヤで学生を訓練し、アーサナとプラナヤマを教え、

アートマンの知識を広く広めることは、

サンニャシンとヨギの義務です。

彼らは常に完全なる人間なので、

この状況を改善する為に多くのことができるでしょう。

彼らはローカ・サングラハ(世界の幸福)のために、

洞窟とクティル(隠者の住居)から出てくるべきです。

私たちの祖国が国家規模で高い存在になりたいのなら、

彼女(インド)の子供たちである人々は、男性も女性も共に、

あらゆる方面からブラフマチャリヤの重要な主題を研究し、

その最高の重要性を理解し、偉大なヴラタを厳密に守る必要があります。

(訳注 ヴラタVrata(व्रत)は「誓い、決意、献身」を意味する。)

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この節の締めくくりとして、

私は手を合わせて一心に祈ります。

どうか皆様全員がサダナ(霊性修行)を行うことで、

(平和と繁栄の敵である)情欲を制御できるように、

真剣に奮闘していただきたいのです。

真のブラフマチャリヤの体現者は、

この世界の本物の強力な皇帝です。

私の心は静寂の中でブラフマチャリン達を崇める!

すべてのブラフマチャリンに栄光あれ!

あなたの思いから不純性と貪欲がなくなり、

サッチダナンダ(存在・意識・至福)スワルパ(自己本来の姿)

の内にマハーメル(メルー山 須弥山)のごとく、

しっかりと座しますように!

霊的志願者がブラフマチャリヤを維持できるように、

神が力強さとエネルギーを与えて祝福しますように!

あなたが純粋な、汚れのない心になり、

途切れることなくアートマンの現実を認識できますように!

あなたが世俗的な欲望と野心を捨て去り、

かってない至福の中の至福のうちに憩うことができますように!

神聖な光輝があなたの顔を輝かせますように!

神聖な炎がさらに大きくなり、あなたを明るくしますように!

神の力と平和が永遠にあなたの中に宿りますように!

 

オーム シャンティ!シャンティ!シャンティ!

 

 

 

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ブラフマチャリヤの実践 3

 さて、

 

多くの人は 霊的な巨人たちが

「シッダをも求めるな」

と教えているのに 超常的なパワーを求め

「肉体の誘惑に打ち勝て」と導いているのに

ヨガ雑誌は いつもモデルさんやアーサナの話が中心です笑

 

ヨーガの本当の話はどこに行ったのでしょうか?

 

現在 クリヤヨガ の セミナー用のテキストを作成していますが

皆さんは是非 スワミ・シヴァーナンダの著作を手にして

ヨーガの基本を学んでください。

 

 

 

 

 

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霊性修行こそ性的魅力への答え

 

本当の精神修養とは、

物質面と霊的面での完璧なブラフマチャリヤの達成です。

本当の精神修養とは、

直接的な経験を通じて、最高なる魂(ブラフマン)のうちに、

個なる魂(アートマン)を自己実現することです。

情欲と世俗に満ちた心の人は、物質に執着しているため、

自己実現、神、自己、ヴァイラギア、自己放棄、

死、墓所という言葉は、とてもゾッとして恐ろしく、

歌、ダンス、女性についての話がとても楽しいのです。

 

 

もし、この世が非現実的であると真剣に考え始めるのであれば、

この世の事柄への魅力は徐々に消えて行くでしょう。

人々は欲望の火に燃かれています。

この悲惨な病気を根絶するために適した、

すべての方策を実行して成就しなければなりません。

すべての人々が、恐ろしい敵の欲望を根絶するのに役立つ、

様々な方法に完全に精通しているべきです。

ある方法で失敗した場合、別の方法に頼れるでしょう。

欲望は道徳的に未発達の男性の残忍な本能です。

人生の目標とは、

純粋さの達成と絶え間ない瞑想の実践による自己実現である。

このことを十分に認識しているにもかかわらず、

官能的な行為を何度も繰り返すことを恥じなければなりません。

異議を唱える人の中には、

これらのトピックは公然と扱われるべきではなく、

むしろ隠れて話されるべきだと言うかもしれません。

これは間違っています。

隠れて話してそれが何の役に立ちますか?

隠すことは罪なのです。

 

 

現代の文化と新しい文明の時代、科学の進歩のこの時代では、

これら禁欲のお話は、ある人々には面白くないことでしょう。

彼らは、いくつかの用語は耳障りで、ゾッとして、不愉快で、

猥褻であり、洗練された趣味の人々には適さないと言うでしょう。

彼らは完全に間違っています。

これらの話は、(罪からの)解放を切望する渇望する、

志願者の心に非常に深い影響を与えます。

彼らの心は完全に変わるでしょう。

現代社会の人々の間には本当の精神的文化はありません。

礼儀作法は単なる見せかけです。

多くの見せかけ、偽善的な行為、うわべだけの礼儀正しさ、

無意味な形式や慣習を、どこに行っても見ることができます。

真心からなされていることが何もないのです。

人々は誠心誠意と誠実さに欠けています。

賢者が伝えた4つのマハーヴァキャス(Mahavakyas)と

経典の価値ある貴重な教えでさえも、

情欲的で世俗的な人の心には効果もなく何も生み出しません。

岩の上に落ちた種のように芽を出すことがないのです。

豚の前に真珠を投げるようなものです。

 

 

訳注:4つのMahavakyas

4つのヴェーダにはそれぞれ1つが含まれている。

4つのMahavakyasは次のとおり。

1.プラジュニャーナム ブラフマン「意識はブラフマンです」

これはSvarupabodha-Vakyaまたは、

ブラフマンまたは自己の性質を説明する詩文と呼ばれる。

リグヴェーダのアイタレーヤ・ウパニシャッドに含まれている。

2.アハムブランマーアスミ「私はブラフマンである」

これがAnusandhana-Vakyaであり、志願者が心を正そうとする考えです。

ヤジュルヴェーダのブリハダラニャーカ・ウパニシャッドにある。

 

 

3.タット・トヴァム・アシ「汝はそれである」

サマヴェーダのチャンドギャ・ウパニシャッドに含まれる

ウパニシャッド的Vakyaです。グルはこの詩文を通して指導する。

4.アヤム・アートマ・ブラフマ「この自己はブラフマンです」

これは、Anubhavabodha、

または志願者の内なる直観的な体験を表現する詩文です。

これは、アタルバヴェーダのマンドゥキヤ・ウパニシャッドにある。

これら4つのMahavakyasのうち、

タットトヴァムアシTat Tvam Asiは非常に重要です。

これは、Upadesa-VakyaもしくはUpanishad-Vakyaです。

グルはこのVakya(テキスト)を通してのみ、

ブラフマー・ジュナーナに弟子を灌頂します。

これはSravana-Vakyaとも呼ばれます。

このMahavakyaは、他の3つのVakyasを生成します。

以上

 

 

不純な人生がもたらす深刻な被害をはっきりと理解し、

純粋な人生を送ることで、

人生の目標を達成することを決意できたなら、

神聖な想念、集中、瞑想、研究、および人類への奉仕に、

自分の心を忙しく従事させることでしょう。

あらゆる性的誘惑に心惹かれる主な理由とは、

サダナ(霊的修行)の不足によるものです。

好色に対して単なる理論的な節制では、

望ましい結果を得ることはできないでしょう。

社会生活のあらゆる行いを容赦なく断ち切り、

肉体的存在の営みから解放された敬虔な生活を送るのです。

霊的に低級な傾向に寛容であることは、

結果として苦しみの地へと誘うことでしょう。

この点において言い訳しても何の役にも立ちません。

あなたは霊性の崇高な生活を、誠心誠意求めるべきなのです。

中途半端な状態は、昔の悲惨な状態のままにします。

友よ、このサムサーラ(輪廻)の沼地から目を覚ましなさい!

あなたはアヴィディヤ(無知)の中で溺れているので、

情欲はあなたの人生を荒廃させてしまったのです。

繰り返してきた前世で、

あなたは何百万人もの父、母、妻そして息子を持ちました!

その結果この体(パンチャコーシャ)は不純物でいっぱいです。

 

 

この不潔な体の要求に喜んで応じることは、

何という恥ずべきことでしょう!

それは愚かだとしか言いようがありません。

この体のためのモハ(Moha妄想)を諦めなさい。

また、シュッダ・アートマン(純粋なる自己)の栄光を、

黙想することにより、この身体との同一視を放棄するのです。

体を崇拝することをやめなさい。

肉体の崇拝者は、阿修羅と羅刹です。

(訳注 どちらも妄想と争いに生きる地獄の住人)

ブラフマチャリヤの実践 2

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今日、人類に襲いかかっている性的な堕落は、

人間という存在には「性的な本能」あると、

仮定していることに直接に起因しています。

しかし、人々はそのようには振舞ってはいません。

自然の本能とは妊娠(生殖)のためにあるのです。

もし、男性と女性が性を単に生殖本能として捉えて、

性的な耽溺を制限するのであれば、

ブラフマチャリヤを遵守していることでしょう。

 

 

これは、

ほとんどの場合不可能であることが分かっているので、

人生のより高い価値を追求する人々には、

完全な禁欲が課せられるのです。

ムムクシュトヴァ(熱望)を燃え上がらせるサダカ(霊性修行者)

に関していうならば、独身主義(禁欲)は、

彼の生命エネルギーを浪費させないために、必要条件なのです。

(訳注 

ムムクシュトヴァ:

ヴェーダンタの霊性修行者としての知識の四つの手段の一つ。

知識の四つの手段はサダナ・チャツシュタヤと呼ばれる。

サダナ・チャツシュタヤ(Sadhana Chatushtaya)とは

ヴィヴェーカ(識別)、ヴァイラギーヤ(放棄)

シャットサムパト(6つの美徳)、

ムムクシュトヴァ(熱望)の四つを意味する

世俗的な欲望を全て満足させようとすることは罪深いことです。

肉欲は、神のものになろうと一心に働く、

霊の卑しい奴隷としてあるべきです。

人は神との霊的な交わりのために創造されました。

しかし人は、

神との黙想から引きずり降ろして、世俗的な生活へ導くために、

人の感覚的な性質を利用して誘惑する、

悪魔に屈してしまっているのです。

 

したがって、道徳的な善良さとは、

すべての感覚的な喜びを放棄すること、

識別(ヴィヴェーカViveka)と放棄(ヴァイラギアVairagya)

によって世俗な事物から身を引くこと、

霊性に従ってのみ生きること、

神の完徳と純粋さを模倣することにあります。

官能にふけることは、知恵と神聖さに矛盾しています。

人生における偉大な事業とは、不純な事柄を避けることです。

ブラフマチャリヤの実践 1

今日から スワミ・シヴァーナンダの著作を新たに連載すると

同時進行で 

クリヤヨガ のセミナーに向けた連載を開始します。

明日には 具体的なテクニックを連載しましょう。

ただ多くの方は 誤解しているのですが

クリヤヨガ はロケットに例えるなら

燃料エンジンのようなものです。

 

それに比べて「道徳的成長」はロケットの本体だけではなく

頭脳であるコンピューター

そして水素燃料のようなものです。

またヤマ・ニヤマ とは キリスト教でいう十戒であり

方向を決める翼のようなものです。

 

ですから クンダリニーヨガの技法だけを行うと

結果的には錯乱した狂人になるでしょう。

 

ブラフマチャリヤ アヒンサー タパス サントーシャ 

デボーションがなければ

クリヤヨガ は あなたの人生を破滅させるだけです。

 

それでは グルデブの言葉をお聞きください。

 

OM

 

 

 

 

 

 

ブラフマチャリヤの実践

スワミ・シヴァナンダ著

 

 

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  セクション1この性という驚くべきもの

 

  1.堕落した現代

 

男性の前には大いなる幻想があります。

それは女性の姿で彼を悩まします。

女性の前には大きな幻想があります。

それは彼女を男性の姿で悩ませます。

 

アムステルダム、ロンドン、ニューヨークなど、

あなたがどこに行こうとも。

この世界での驚くべき経験を分析してご覧なさい。

セックスとエゴの2つだけが見つかるでしょう。

 

性本能は、人間の生活の中で最大の衝動です。

性エネルギーまたは性欲は、

人間の最も奥深くに根付く本能です。

性エネルギーは、心、知性、プラナ、感覚、

そして全身を完全に満たしています。

それは人という存在を構成してきた最も古い要素です。

 

 

人間には何千もの欲望があります。

中でも中心となる強い欲求は性的欲求です。

この根本的な欲求が、他の仲間の欲求を駆り立てるのです。

すべての欲求が、

この中心的な基本的欲求(性的欲求)にかかっています。

お金への欲望、息子への期待、財産への渇望、

家への願望、牛への購買欲、

その他の欲望は後になってついていきます。

 

この宇宙創造全体が維持されるために、

神は性的欲求をとてもとても強力にしました。

そうでなければ、

多くのジーヴァンムクタ(輪廻からの解脱者)が

数多くの大学の卒業生のように、

非常に簡単にこの世にいることでしょう。

大学卒業の資格を取得するのは簡単です。

少しのお金、記憶、知性、そして少しの努力が必要なだけです。

しかし、性的衝動を消し去るのは大変な奮闘が必要です。

欲望を完全に根絶して、

心の底からのブラフマチャリヤを確立した者、

彼こそブラフマンまたは神ご自身です。

 

 

この世界はセックスとエゴだけから作られています。

エゴ(我)が主なものです。エゴが基礎です。

セックスはエゴによりすがっています。

ヴィチャーラ(探求 洞察)を行い

「私は誰か?」の問いかけによってエゴが破壊された場合、

性的な考えそれ自身もエゴに続いて崩壊するでしょう。

本来は運命の主人であるべき人は、

無知のために神聖なる栄光を失い、

セックスとエゴの奴隷、道具になりました。

セックスとエゴは、

アヴィディヤ(無知)無明から産み出されたものです。

 

アートマンの二つの敵(セックスとエゴ)、

すなわち、無力、無知、ちっぽけな偽のジヴァ(魂)、

幻である「I(私)」を略奪している二人の武装強盗団を

絶滅させるのは、自己の知識の夜明けなのです。

 

 

人は情欲の操り人形になることによって、

自分自身の品位を大いに下げました。

ああ!人々は模倣するただの機械に成り果てました。

人々は識別(ヴィヴェーカ)の力を失いました。

人々は最も救い難い奴隷に落ちぶれてしまったのです。

なんと悲しい状態でしょうか!

なんと嘆かわしい苦境にいるのでしょうか!

もし、あなたが失われた神聖な状態と、

ブラフマンの栄光を取り戻したいと思うのなら、

自分自身の全存在が変容されなければなりません。

崇高な神聖な考えと規則的な瞑想の実践によって、

彼の性的欲求は完全に消滅させなければなりません。

性欲を昇華させることは、永遠の至福を実現するための、

非常に強力で効果的で好ましい方法です。

 

 

  世界はすべて性的である

 

世界のあらゆるところを性が統治している。

人々の心は性的な思考で満たされている。

世界はすべて性的です。

全世界は途方もないセックス中毒に侵されています。

世界中の人が倒錯した知性によって惑わされて、

突き動かされています。

神について考える人はいません。神について話す人もいません。

話されるのはいつも、ファッション、レストラン、

ホテル、ディナー、ダンス、レース、映画などです。

彼らの人生は食べ、飲み、そして子供を儲ける。

それだけしかありません。

 

 

情欲というものは、ロンドン、パリ、

ラホール(パキスタンの大都市)だけではなく、

マドラスの正統派のブラフミン(バラモン)の少女たちにも

新しいファッションをもたらしています。

彼女たちは聖なるターメリックパウダーの代わりに、

チェリーブロッサムパウダーとヘイズラインスノウを顔に塗り、

まるでフランス人のように髪を着飾っています。

このような恥ずべき模倣が、

インドの少年少女たちの心に忍び込んできました。

古代の賢者とリシたちの神聖な受戒と教義は、

完全に無視されています。

なんと嘆かわしいことでしょうか!

 

ジョンソンまたはラッセルなどの科学者が、

進化論、運動論、原子論、相対性理論

または超越論によって何かを発見すると、

人々は何であろうと真実として受け入れます。

なんと恥ずべきことでしょうか!

 

 

人々の脳は何か異質な異物で詰まっているのです。

彼らには他者から何か良い事柄を吸収する脳がありません。

今日のインドの若い男女の堕落は悲惨なものです。

リキシャー(人力車)、車、路面電車、自転車、

馬車など無しでは短い距離でも歩くことができない、

そんな時代なのです。

なんて酷い不自然な生き物でしょうか!

インドの女性の間では、

ボブカットの髪型が大いに流行り、

インド全体を侵略してしまいました。

これはすべて、情欲と貪欲がもたらした害悪です。

 

現代の若者は無思慮のまま西洋を模倣していますが、

その結果、彼ら自身の破滅をもたらしています。

人々は欲望に振り回されています。

人々は正義感を捨て、時間や場所の感覚さえ無くしています。

人々は善悪を識別(ヴィヴェーカ)さえしなくなりました。

人々は恥知らずな者になってしまいました。

 

 

公開裁判で裁かれる様々な犯罪を紐解いて御覧なさい。

そこには強盗、強姦、誘拐、暴行、殺人などが扱われます。

欲望こそこれらすべての犯罪の根源です。

それはお金に対する欲望、

または肉欲の欲望だったのかもしれません。

人生を彩る、強さ、活力、記憶力、富、

名声、神聖さ、平和、知恵、愛情などと、

人生そのものを欲望はすべて台無しにします。

 

自慢の知性を持つ人間は、

鳥や動物から教訓を学ぶべきです。

動物でさえ、人よりも自制心があります。

耽溺によって自分自身を大きく堕落させたのは、

いわゆる人間だけです。

 

性的興奮の熱気で、

彼は同じ下品な行為を、何度も何度も繰り返します。

彼にはこれっぽっちの自制心もありません。

彼は情欲の完全な奴隷です。

彼は情欲の手の中にある操り人形です。

 

 

世界中が飢え渇く子供で膨れ上がろうとも、

まるでウサギのように、彼らは無数の子供を産み出します

ライオン、ゾウ、牛、その他の力強い動物たちは、

人間よりも優れた自制心を持っています。

ライオンのカップルは年に一度だけ同居します。

雌が妊娠してからは、生まれた後も子供たちが離乳し、

彼ら自身が健康で強くなるまでは、

雌は雄ライオンが近づくことさえ決して許しません。

自然の法則に違反するのは人間だけです。

その結果として無数の病気に苦しんでいます。

人間は、この点(生殖)だけ見ても、

動物のレベルよりもはるかに低いレベルまで退廃しています。

 

国宝と臣民、そして軍隊が無ければ王とは呼べないでしょう。

香りが無ければ花とは呼べないでしょう。

水が無ければ川とは言えないでしょう。

そのように、ブラフマチャリヤが無い人は、

人ではありません。

 

 

アハラ(食物)、ニドラ(睡眠)、バーヤ(恐怖)、

マイスーナ(性交)は動物と人の両方に共通したものです。

人間と動物を区別するのは、

ダルマ(道徳)、ヴィヴェーカ(識別)、

ヴィチャラシャクティ(熟慮する力)です。

ジュニャーナ(叡智)とヴィチャラ(熟慮)は、

ヴィーリャ(精液)を保存することによってのみ、

揺るぎのないものになります。

もしこれらの資質が備わっていないのであれば、

そのような人は実際のところ、ただの動物にすぎないのです。

この世のすべての快楽の源である欲望が消滅したなら、

心にその土台があるすべての世俗的な束縛も消滅します。

最も有毒な毒でさえ、欲望と比較すると毒とは言えません。

物質的な毒は害を与えるのは肉体だけです。

しかし欲望は、

輪廻転生していく無数の体に害を与え続けるのです。

あなたは情欲と欲望、

感情とあなたを魅惑する事物の奴隷です。

いつになったらこの悲惨な状態から立ち上がるつもりですか?

 

 

過去にも、現在にも、災に満ちたこの世の事柄には、

幸福など存在しないという知識があるにもかかわらず、

なお自身の想いにしがみつき、その為身動きできなくなった、

そのような者は、“ロバ”と呼ぶのもはばかれる価値しかない。

 

もし、あなたがヴィヴェーカ(識別)を持っていないのならば、

自身の魂の救済のために最善を尽くしていないのであれば、

飲み、食い、そして眠るためだけに生きているのであれば、

あなたは地平線上にただ生きる存在であり、

人よりも多くの自己抑制を行っている、先ほどの動物たちから、

多くの教訓を学ぶべきでしょう。

 

「ブラフマチャリヤ」その1 とセミナーに向けてのご案内

 

 

 

 

 

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一月末から2月の上旬で セミナーを考えています。

 

今回はテクニックを中心に行いたいと思います。

 

なので

 

しばらくシヴァーナンダ 先生の「ブラフマチャリヤ」の翻訳と

 

並行して

 

クリヤヨーガのテクニックの解説を再開します

 

OM

 

スワミ・シヴァーナンダ の「ブラフマチャリヤ」その1

 

セクション1

この性という驚くべきもの

 

1.堕落した現代

 

男性の前には大いなる幻想があります。

それは女性の姿で彼を悩まします。

女性の前には大きな幻想があります。

それは彼女を男性の姿で悩ませます。

 

アムステルダム、ロンドン、ニューヨークなど、

あなたがどこに行こうとも。

この世界での驚くべき経験を分析してご覧なさい。

セックスとエゴの2つだけが見つかるでしょう。

 

性本能は、人間の生活の中で最大の衝動です。

性エネルギーまたは性欲は、

人間の最も奥深くに根付く本能です。

性エネルギーは、心、知性、プラナ、感覚、

そして全身を完全に満たしています。

それは人という存在を構成してきた最も古い要素です。

 

 

人間には何千もの欲望があります。

中でも中心となる強い欲求は性的欲求です。

この根本的な欲求が、他の仲間の欲求を駆り立てるのです。

すべての欲求が、

この中心的な基本的欲求(性的欲求)にかかっています。

お金への欲望、息子への期待、財産への渇望、

家への願望、牛への購買欲、

その他の欲望は後になってついていきます。

 

この宇宙創造全体が維持されるために、

神は性的欲求をとてもとても強力にしました。

そうでなければ、

多くのジーヴァンムクタ(輪廻からの解脱者)が

数多くの大学の卒業生のように、

非常に簡単にこの世にいることでしょう。

大学卒業の資格を取得するのは簡単です。

少しのお金、記憶、知性、そして少しの努力が必要なだけです。

しかし、性的衝動を消し去るのは大変な奮闘が必要です。

欲望を完全に根絶して、

心の底からのブラフマチャリヤを確立した者、

彼こそブラフマンまたは神ご自身です。

 

 

この世界はセックスとエゴだけから作られています。

エゴ(我)が主なものです。エゴが基礎です。

セックスはエゴによりすがっています。

ヴィチャーラ(探求 洞察)を行い

「私は誰か?」の問いかけによってエゴが破壊された場合、

性的な考えそれ自身もエゴに続いて崩壊するでしょう。

本来は運命の主人であるべき人は、

無知のために神聖なる栄光を失い、

セックスとエゴの奴隷、道具になりました。

セックスとエゴは、

アヴィディヤ(無知)無明から産み出されたものです。

 

アートマンの二つの敵(セックスとエゴ)、

すなわち、無力、無知、ちっぽけな偽のジヴァ(魂)、

幻である「I(私)」を略奪している二人の武装強盗団を

絶滅させるのは、自己の知識の夜明けなのです。

 

 

人は情欲の操り人形になることによって、

自分自身の品位を大いに下げました。

ああ!人々は模倣するただの機械に成り果てました。

人々は識別(ヴィヴェーカ)の力を失いました。

人々は最も救い難い奴隷に落ちぶれてしまったのです。

なんと悲しい状態でしょうか!

なんと嘆かわしい苦境にいるのでしょうか!

もし、あなたが失われた神聖な状態と、

ブラフマンの栄光を取り戻したいと思うのなら、

自分自身の全存在が変容されなければなりません。

崇高な神聖な考えと規則的な瞑想の実践によって、

彼の性的欲求は完全に消滅させなければなりません。

性欲を昇華させることは、永遠の至福を実現するための、

非常に強力で効果的で好ましい方法です。

 

 

 

 

楽しいヨーガライフの提案をしていきます