明らかにされたクリヤヨガ

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セミナーのまとめ その2 呼吸と脳


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科学的な瞑想

ある団体の瞑想会に参加された方が、

私に「瞑想の会で2時間座ってました」

「でも、何にも得られなかったのです」

そう話してくれました。

 

どうしてなんでしょうか?

 

皆さんは華道や書道、

舞踊に武道、

様々なことを学びますよね。

 

もし。お華の先生が、

「さあ、ここにある花を好きなように行けてご覧なさいな」

と手本もやり方も教えなかったら、

「さあ、君たち、今からやたらめったら殴り合いなさい」

と、

型も教えずに、基本も知らない生徒に好きなようにやらせたら、

何も学べないどころか、

花は無駄になり、生徒は互いに傷つけてしまうでしょう。

 

 

それなのに、

どうして瞑想に関しては、

こんな無謀な教え方をする人ばかりなのでしょうか?

何も教えずに、ただ座らせれば、

ただ雑念の中で時間を無駄使いするだけです。

 

ですから、

 

次の概念をしっかりと心に刻んでください。

ここでは現代的な解釈と言葉にしています。

 

1.私たちは、たくさんのエネルギーからなる

複合的な存在であるということ。

それは、肉体という感覚(五感)、運動(喋る見る食べる排泄など)、

感情と心、過去から記憶と潜在意識(サムスカーラ)、カルマ、

ダルマと言われる世界の法則、そして魂です。

これらを、あえて一人の人物として捉えると、

無数の自我が一人の人物に住んでいる家とも言えます。

 

それだからこそ

エスはこのように教えたのです。

まことに、まことに、あなたがたに告げます。

一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一粒のままです。

しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。

自分のいのちを愛する者はそれを失い、

この世で自分のいのちを憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。

 

私たちが、

これが私だと思い

大事にしているものを手放した時に初めて、

私たちは新しいものを手にできるのです。

 

2.プラーナが全身を繋ぐ

 

ヨーガやタントラでは、

このような複数の体を5つと表現したり、

7つと表現したりします。

実際のところは私たち自身で確かめなければなりません。

いつか科学が発達すれば、

プラーナも、オーラも、内的な体も、

特別なレンズを通して観察できるでしょう。

大事なことはこれら複数の内的な体は、

様々なレベルのエネルギーであり、

そのエネルギーを繋ぐのが全身を流れる気脈の通り道、

ナディなのです。

 

ですから、

多くのタントラ信奉者が誤解しているように、

スシュムナだけを浄化するのではなく、

またイダーとピンガラだけを浄化するのではなく、

全身のナディーを浄化しなければなりません。

 

3.チャクラこそ複数の内的な体とナディーの中枢

 

最近大いに流行り、認知度が上がった

マインドフルネス(ヴィパッサナー)

では自己認識、自己観察を入り口として、

深遠な世界に私たちを誘いました。

 

しかしながら、

わかりやすい言葉を使うと、

さらに深い世界があるのです。

それがヴィパッサナーで教える、ダンマ

なのです。

自己理解とは言い換えれば、

自我の溶解です。

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これは妖怪ウォッチ(スンマソン)

 

先ほど1.で述べた自我を理解することが求められます。

 

ところが、

私たちが体験しているように、

過去の辛い体験や、悲しみ、怒り、恨み、トラウマは、

簡単には消えませんし、

私たちはいつまでも心に傷を負って生きています。

 

ですから、

ただ、

過去の記憶を思い起こすだけではなく、

過去の記憶や悲しみやトラウマを

別な見方で見るように

私たちの脳と心を変えるのです。

 

新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。

そんなことをすれば、革袋は破れ、
ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。
新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。
そうすれば、両方とも長もちする。


マタイによる福音書 第9章17節

 

それが瞑想です。

過去の体験に感謝してみましょう。

「馬鹿馬鹿しい」

そう思うでしょう。

確かに、辛い体験や、怒りを覚える過去、

そして自分の犯した間違いに感謝するなんて、

おかしな話です。

 

でも、

よく考えてみてください。

他人や、自分や、過去を許さず、

悲しみや、怒りに囚われていて、

なにか解決しましたか?

 

人類は何千年も互いに争い、傷つけ、

戦争や殺戮の中で、

なにを得ましたか?

 

唯一イエスキリストだけが、

「あなたの隣人を愛し、あなたの敵を愛しなさい」

と教えたのです。

これこそ、ラージャヨーガの真の教えです。

 

呼吸を追いかける

 

そして、

ちょうど、

春先の雨が、雪解けの道を洗い流すように

プラーナを体にめぐらすことで、

あなた自身の心と体、感情と憎しみ、恨みつらみは消えて行くのです。

 

皆様に

平安がありますように

OM Shantih

 

 

 

 

 

楽しいヨーガライフの提案をしていきます