サマディの種類
クリヤプラナヤマを12回行うとプラティヤハーラに達する。
1728回のクリヤプラナヤマによってディヤーナ(瞑想)に至る。
20736回のクリヤプラナヤマによってサマディ(法悦)に到達できる。
シャーマ・チャラン・ラヒリ(ラヒリマハサヤ大師)
サマディは大きく分類すると以下のように分けられます。
1.サヴィカルパ・サマディ
サンプラジュナタ・サマディ、もしくはビジャ・サマディ
と呼ばれる。
魂が肉体から離脱して、一時的な法悦に至る状態です。
2.ニルヴィカルパ・サマディ
揺らぎのない状態です。
いかなる迷いもなく絶対者(ブラフマン)と
ワンネスを達成した状態です。
日常意識はなくなり、この状態では普通に生活できません。
大聖ラーマ・クリシュナはたびたびこの状態になり
弟子たちが口の中に少しずつ食べ物を入れてあげました。
アサンプラジュナタ・サマディ、もしくはニルビジャ・サマディ
と呼ばれます。
3.サハジャ・サマディ
ニルヴィカルパ・サマディの状態に入りながら
日常意識を保持している状態です。
この状態では、普通の人からは
俗人と見分けがつきません。
4.マハーサマディ
ヨギが肉体を離れてサンサーラの輪から自由になることを言います。
多くのクリヤバンはこのサマディを達成することを目標としています。
しかしながら
本来の ヨーガの目的はさらに先があります。
このことを説いたのが実はキリストであり
仏陀なのです。
キリストは以前のブログの記事にも書いたように
たびたび、再び生まれること
第二の誕生について聖書の中で説いています。
ニコデモは
「人は再び母の胎内に帰れるでしょうか?」
と疑問を投げかけていますが
これは霊の誕生、霊の結晶化を意味しています。
また仏陀は弟子がニルバーナ(涅槃)に行きたいと
願うことを低俗な願いと断じました。
神秘学者にとってニルバーナは特別な空間です。
そこは心を完全に純化したものが入れるのです。
しかしながら
ニルバーナも輪廻の輪の中に存在するのです。
善行を積み、心を純化させた存在
罪穢れをなくした存在は仏陀と呼ばれます。
そして何百年も何万年もニルバーナで眠る
無数の仏陀がそこにはいます。
そして、ダルマが尽きた時
それらの仏陀はやがてこの世界に戻ってきます。
それがタロットのナンバー10の示す
運命の輪なのです。
クンダリニーという知恵の蛇を目覚めさせ
叡智の炎で心と霊を純化しなければなりません。
しかし、それだけでは何かが足りないのです。
それがカッバラーの秘密である霊の婚礼です。
これは原始キリスト教ではキリストと教会の婚姻
と言い換えられました。
もう一度言います。
現代のクリヤバンは奥義を知りません。
なぜなら
ババジの本来の教えは
ラヒリマハサヤ大師に伝えられましたが
完全には現代には伝わっていないからです。
1962年2月4日と5日の間
7つの惑星の全て - 太陽、月、水星、金星、火星、木星、そして土星は
それ以前は大師がたは完全なクリヤの公開を許可していません。
完全なクリヤには
サハジャ・メイスーナ、性魔術が含まれています。
性魔術は結婚した男女が行うものです。
また独身者も独身者用のクリヤを行うことができます。
これが道教の黄金の華の秘密であり
錬金術師が隠したアゾエ、賢者の石の教えです。
もし
完全なマハーサマディに到達したいのであれば
死を待つ必要はありません。
鍛冶屋が火を使って卑金属を純化させるように
クンダリニーの火を賢明に育て霊を純化させなければなりません。
そして、アハンカーラ(エゴ 我)という不純物を取り除くのです。
その後
卑金属(霊)を貴金属に変換するのです。
その時
仏陀が試されたように
ニルバーナへの道を示されます。
多くのボディーサットバ(菩薩)はニルバーナに転落して行きます。
そこで夢を見るのです
地上で愛してきた妻や夫を見ます。
自分の息子
愛する親
幼い時の甘い思い出
初恋のときめき
無数の思い出、サムスカーラの波の中に
淡い現実を体験して生きます。
ただ
その幸福はやがて尽きます。
美しかった着物もやがて汚れが目立つようになり
心地よかった寝台も傷み始めます。
そして
何百年、何万年も夢見た後
仏陀は地上に戻ることを知らされます。
菩薩として戻るその日に
自分の運命を見て嘆きます。
あまりにも長い間、ダルマを使ったために
次に生まれる人生はあまりにも恵まれない人生だからです。
このように
サンサーラの輪の中にいる間は
絶え間なく生と死、老いと苦しみ、そして病から
逃れることはできないのです。
OM