ナヴィクリヤ の技法の手順
1. 瞑想の姿勢で座ります。
心地よく座れて背筋が伸びるのであれば坐法は自由です。
椅子に座る場合は、両足の裏が床につくようにしましょう。
背もたれには寄りかからないようにします。
2.一つ一つのチャクラに集中して、それぞれ一回OMを唱えます。
OMのマントラを心の中、もしくは声に出して唱えながら
根の第一チャクラから順番に第二、第三、第四、第五まで
そしてビンドゥー、ブルマディヤまで意識を上昇させます。
これは以前お伝えしたオームジャパです。
3.ブルマディヤまできたら
顎を引いて喉に近づけ頭を前方にかしげます。
4.両方の手のひらを下向きにしたまま指を組みます。
両手は写真のように合わせます。
5.写真を参考に合わせた両手の親指で
臍の位置を3㎝から5㎝くらいの距離から
軽く弾むようにして叩くように突いて行きます。
一つきごとに心の中か声に出してOMを唱えます。
50回から100回突くと良いでしょう。
この技法によってサマナと呼ばれるプラーナを
下腹部にかき集めることができます。
サマナは食物を消化するときに動くプラーナです。
同時に様々な印象というエネルギーを蓄えて消化する場所でもあります。
詳しくは拙著「21世紀のクリヤ ヨガ」
をお読みになってください。
変換されないエネルギーが低級な感情を形成し
その結果、怒り、貪欲、情欲が渦巻く場所です。
その結果、大食、拒食、偏食などの行動につながります。
この技法を通してブルマディヤとこのマニピュラチャクラとの
つながりを感じてください。
6.次にゆっくりと顎の位置を戻して頭を水平に戻します。
そして、ビンドゥーとマニピュラチャクラの後位クセトラムとの
つながりを感じます。
7.次に後ろに手を引き、手のひらを上にして
写真のように指を組みます。
親指は合わせましょう。
8.そして臍の真後ろであるマニピュラの後位クセトラムを
小刻みに突いて行きます。
一回ごとにOMを唱えます。
30回から80回ほど突くと良いでしょう。
9.技法が終わったら
両手をリラックスさせて太腿の上におきます。
10.最後は各チャクラに集中して心の中でOMを唱えて行きます。
ブルマディヤからメドゥーラ、第五、第四、第三、第二
そして第一の根のチャクラであるムラダラへ意識を下げます。
以上の2から10までのステップを4回繰り返します。
注意点
行きと帰りでは意識の経路が違います。
図を参考にしてください。
この行法ではOMはオンと短く唱えます。
つづく
マリア・ステファノ