明らかにされたクリヤヨガ

伝統的なヨーガの情報とクリヤヨガの技法をお伝えします

伝統的なヨーガの教えとクリヤヨガ の技法をお伝えします

 9.星幽体離脱エクササイズ

 

  意識に暗示をかける

 

就寝前に自身の意識に暗示をかける。

「わたしはこれから眠りに入る」

「わたしはアストラル(星幽)なのだから、

どこでも好きなところに行ける」

「アストラル界にいることを、

わたしは気づく、わたしは気づく、わたしは気づく」

「アストラル界の寺院に行くのだ」

30分ほどこのように自己暗示を行う。

そして穏やかな気持ちで眠りにつく。

「ゾディアカル・コース」より

 

 

  星幽体離脱の簡単なポイント

アストラル界へ参入するためのポイントは簡単である。

エクササイズ

志願者はベッドに横たわる。

目覚めと睡眠の狭間の状態、微睡みの状態になる。

その時、夢遊病者のようにベッドから起き上がる。

部屋を出る前に宙に浮くつもりで軽くジャンプをする。

もし浮かばなかったらベッドに戻り同じことを繰り返す。

しかし、ジャンプしたまま宙に浮いたならば、

そのときは部屋から出て寺院に向かって飛んで行きなさい。

 

「ロゴス・マントラ・テウルヒア」より

 

 

  マントラSSS(スー)

マントラSSSを唱える。

ソフトに安らかにSSSSSS......と発音しながら眠りに就く。

(噛み合わせた上下の歯の間から息を漏らす。

声帯を震わせない。ガラガラ蛇やガス漏れの音のように。)

このSSSを発音すると、

脳内に「繊細音」「アナハタの音」が鳴り響く。

このようにして、

アストラル体で意識的に体外離脱できる。

 

「ロゴス・マントラ・テウルヒア」より

 

 

夢の中の旅行

あなたが行きたい場所を決める。

ベッドの上で眠りに落ちる直前、

微睡みの中で想像力と意志力を用いる。

目的地に心を集中させる。

ただただ一心不乱にゴールに向かって行く。

「想像している」と思うのではなく、

実際にそこに向かっていると確信する。

さもないと、この試みは失敗する。

想像した場所に本当にいるかのように感じ、

寝室のことは完全に忘れてしまおう。

 

 

想像した場所に到着するまでを、

ありありと思い浮かべること、

眠りに落ちる直前に行うのがポイントだ。

目的地に着いたなら、

聖なる叡智のノーシス教会に連れて行くように、

ひざまづいて内なる神に請い願う。

ノーシス教会は霊世界の大いなるカテドラル(大聖堂)だ。

太陽ロゴスであるキリストが司教座についている。

人類の主、イエス・キリストが司式を行っている。

 

『ゾディアカル・コース』より

(訳注:この方法では想像力を用いて、

日頃の願望を利用して体外離脱を試みる。

目的地は現実世界のどこでも良いが、

健全な場所で心惹かれる場所が望ましい。

電車に乗ったり、飛行機に搭乗したり、

細かく想像することが大事だ。)

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想像力で夢を再生する

夢の中に自分がいることに気がついたのに、

目が覚めてしまったのなら、

完全に覚醒しないようにして、もう一度眠りに戻りなさい。

体を動かさずに、今見ていた夢の場所を思い浮かべる。

もう一度そこにいるかのように感じてみる。

意志力を用いて再びその場所につながるまで、

先ほどの夢が再開するまで試みなさい。

想像力と意志力を調和的に力強く結びつけることが、

このエクササイズを成功させる鍵である。

 

 

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イマジネーション

即座にアストラル界へ飛び出す鍵を教えよう。

エクササイズ

普段の眠りから目覚めたたら、動かずに目を閉じていなさい。

そのまま、行きたい場所を鮮明に思い浮かべる。

この「思い」を現実として感じる。

想像力を用いて、その場所にいることを感じてみよう。

(訳注:その場所の音を聴き、匂いを嗅ぎ、風を感じる。)

意志力と想像力を結合させなさい。

そうすれば間違いなく成功するだろう。

あなたのイマジネーションを発動させて、

信念の力で想像した場所に到着するのです。

『タロットとカバラ」より

 

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 夢の再生プラクティス

 

以前の著書で述べたように、

ドリームヨガの進歩の兆候は、曖昧模糊な夢の表現、

断片の中に自ずと垣間見ることができる。

志願者は眠りから目覚める時に目を閉じたままでいなさい。

その兆候(シンボル、音色、人物など)を手掛かりとして、

映像などを視覚化して夢の中に入り再生する。

つまり意図的に同じ夢を再生するということだ。

自己コントロールと明晰な意識持って同じ夢をみる。

この時、志願者は自分の夢の演じ手でもあり観客でもある。

この方法によって、志願者はいとも容易く、

アストラルトリップ(幽体離脱)をして肉体外で活動ができる。

夢の中で意識を目覚めさせた時、

志願者のアストラルボディは物質の法則から解放され、

高次元の宇宙の法則に浸透する。

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エクササイズ

志願者はベッドに横たわり、

夢の記憶の断片をたどり、瞑想し意図的に眠りに戻る。

隠者が行うように、瞬く間に夢を再生して再体験しよう。

その時志願者は意のままに夢の場面から離れることができる。

夢は瞬く間に消えて、異世界にいることに気がつくだろう。

そして超感覚世界を旅する。

一度でもこのテクニックを習得したならば、

いかなる夢もその目的のために利用することができる。

(このエクササイズは二つのステップがある。)

意図的に夢を繰り返すことは、

意識を目覚めさせるための第一のステップだ。

第二のステップでは、夢のドラマの最中に、

意のままに自身を夢から分離させる。

志願者中には第一のステップでは成功するものの、

第二のステップに進むための十分な力を持たない者もいる。

様々な秘教的な教えの中で、

なぜ夢に関するエクササイズを重視するのか?

それは、「ドリームヨガは「複数の我」を根絶して、

意識覚醒に至るための、重要な準備する」というのが理由だ。

「アナワクの秘密の教義」より

 

 

 チベットの白ロッジとコンタクトする

  

エクササイズ

志願者は就寝前に「聖なる8」に意識を集中する。

そしてチベットの聖なる教団を思い浮かべる。

肉体からの離脱を助けてくれるように、

マスター・バガヴァン・アクライヴァを呼ぶ。

 

 

 

(Bhagavan Aklaiva:チベットの白ロッジの長

聖なる8:信仰心が厚い人は、

仏陀の目を思い浮かべても良い。 訳注

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聖なる8

 

 

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仏陀智慧の目

 

 

 

このエクササイズを毎晩行いなさい。

ある夜、チベットのロッジに呼び出されるだろう。

チベットの山奥、ヒマラヤの寺院で七つの試練を与えられる。

その時、マスター(大師)たちの前に立つことになる。

試練(イニシエーション)を受ける準備ができているからだ。

この試練では勇気が試される。

数知れない厳しい試練となるであろう。

あなたは首を斬られ、心臓は剣で刺し抜かれる。

大いなる勇気が求められる。

自分を奮い立たせて、忍耐強くあることで勝利が得られる。

チベットの神聖な教団は、

人類の真のリーダーが現れるのを強く望んでいるのだ。

 ドリームヨガ 夢見のヨガ

 

すぐにでも、神秘的体験をしたいと望むならば、

ドリームヨガから始めると良い。

あなたの生活環境が落ちついているなら、

すでに勝利を手にしているも同然である。

(それほどドリームヨガは行いやすく達成しやすい)

心構え

就寝前には澄み切った空気の中、散歩に出かけなさい。

軽い運動で筋肉をリラックスさせる。

夕食や1日の最後の食事では、

胃に負担のかかるものや、刺激のある物は避けよう。

(カフェインなど)眠りを妨げるものも控えよう。

肉体が眠っている間、志願者は聖なる母と会話ができる。

ドリームヨガの条件

しかしながら、志願者はドリームヨガを学び、

夢の中で意識を覚醒することが求められる。

寝室には特に気をつけよう。

室内の環境を整えることも大事だ。

色に関しては、主に青、赤、黄のいずれかで整えよう。

ドリームヨガは大変素晴らしく、多くの人が教えを求めて来た。

 

 

部屋には心地よいインセンスで満たしておこう。

眠りの間に冷気で体を冷やさないように、

風通し、換気にも心を配る。

ベッドや寝具も重要である。

頭の位置を北側にする。

これは地球の地磁気の流れを利用して、

肉体から霊体が離脱するのを助けるためだ。    

マットレスなど寝具は適度な柔らかさのものを選ぶ。

体が少し動いただけで、スプリングがきしんだり、

鳴るようでは、この修行の成果は望めない。

暗闇の中でもすぐ手が届くように、

枕の下にノートと鉛筆を置いておく。

(今であればスマートホンなどを置くと良い。)

 

 

エクササイズ

シーツは清潔にしておこう。

枕カバーに好みの香をつけると良い。

明かりを消して寝具の上に仰向けに横たわる。

目を閉じて両手を太陽神経叢の上に置く。

しばらくの間、完全に安静な状態を保つ。

そして心身ともに完璧にリラックスさせる。

眠りの神モルフェウス(Morpheus)に意識を集中させる。

 

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モルフェウス ギリシャ神話の眠りの神

 

 

私たちの魂と言われる存在、ビーイングは、

実のところ様々な側面を持ち、

それぞれが独立して独特な役目を持つ。

(訳注:この元型論に関しては、

スイスの精神科医ユングが詳しく論述されています。)

モルフェウスは眠りの神秘を導く役割を担っている。

光を求めて、超感覚世界で意識が目覚めるように、

今すぐモルフェウスに懇願すべきである。

(訳注:この種の祈りでは、

ビーイングの聖櫃(住まい)の扉を開き、

ビーイングの力が発動する目的で行う。)

モルフェウスに祈りを捧げながら、

志願者は横になり「ジャガーのポーズ」をとり、独特の眠りをおこす。

 

 

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ジャガーのポーズの概要

頭を北にして右向きに横たわる。

両脚を胸に近づけて膝を折り曲げる。

右脚の上に左脚を重ねる。

右頬を右の手のひらに休ませる。

左手は伸ばして左脚の上に置く。

 

エクササイズのポイント

 

眠りから目覚める時に、不用意に動かない。

眠りの間に得た記憶を乱され失われてしまうからだ。

そしてすぐに回想のエクササイズを行う。

夢の断片を一つ一つ辿り、全体を完全に正確に思い出していく。

 

 

枕の下に置いてあるノートに夢の断片や夢全体について、

注意深く詳細に書き記しておこう。

スマホなどのガジェットでもいいでしょう。訳注)

 

このエクササイズによって、「ドリームヨガ」の、

内的な進歩を細部に渡って記録する。

たとえ漠然として、断片的にしか覚えていない場合も、

それらを注意深く記録していく。

何も覚えていないと感じるときもあるだろう。

その時も諦めずに、回想のエクササイズを行おう。

目が覚めたときに残っている思いを味わおう。

この最後の想念が最後に見た夢と密接に繋がっている。

この回想のエクササイズは完全に覚醒する前に始める。

このことは大事なので心に留めておいて欲しい。

夢を完全に思い出す訓練を経ずには、

ドリームヨガにおいて前進することは不可能である。

 

 

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アステカのナワリズムで変身するジャガーの戦士

 

 

 8.タントラ夢見術

  

夢はアストラル世界の入り口

夢のノートをつけることは重要だ。

定期的に夢の記録内容をチェックしてみよう。

夢の内容を調べることで、精神的進化の度合いを確認できる。

時代が違っていたり、環境(国や性別など)が、

今の生活とはかけ離れていたりなど、

それらの夢は非常に興味深いものだ。

意識覚醒を志すものは、

常に「知覚するものを油断なく識別する。」

「変わった事柄に対して敏感。」であるべきだ。

人々との関係性、会話の内容、仕事場や寺院にいるのかなど、

一つ一つに疑問を持ち、何か一風変わったことはないのか、

そのように注意をして日常の生活を過ごすことが求められる。

(なぜならば、夢の中も死後も人々は眠りこけて、

この三次元の生活を繰り返すから。)

 

記憶再生のエクササイズ

眠りから覚めたならば、肉体を極力動かさないようにして、

次のマントラを心の中で繰り返し唱える。

RAOM GAOM ラーオーム ガーオーム

このようにして、夢の記憶を保持する。

 

 

夢の記憶を思い出したならば、

その内容だけではなく象徴などを記録する。

アストラル界では言葉ではなく、

象徴(シンボル)でメッセージが与えられる。

それは神からの啓示を意味することもある。

夢分析の科学は次の法則を基礎とする。

「哲学の法則」「反対解釈」「和の法則」「数秘学」

学徒は魔術の秘訣を身につける必要がある。

想像力で魔法の鏡を見る時、映し出されるイメージを

決して表面的に解釈してはならない。

(訳注:古典魔術には魔法の鏡を作成して、

メッセージを受け取る方法がある。)

夢の中のシンボルや出来事はシンボリックな表象に過ぎず、

それは思考の原型界から来ている。

いわば数学上の代数の記号のようなものである。

このような純粋な思考、シンボルは、

純粋な「魂の世界」を源としている。

ビーイング、存在の本質、「魂の世界」から降りて来た、

思考の原型である。

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現在の私たちは人として未完成であり、

いわば人間機械とも言える存在だ。

心理的変革を望む私たちにとって

「魂の世界」からの情報は大変貴重なものだ。

それは高等な霊性、秘教的事柄の源泉である。

また人生での成功の鍵について、

可能性や危険性についても教えてくれる。

心に留めておきたいのは、

それらは常にシンボルで表現されることだ。

象徴学(シンボリズム)を学び夢での出来事を解釈することで、

シンボルの本質的な意味を理解することができる。

また、夢やアストラル界での体験を本質的に理解するためには、

シンボルを解釈するだけではなく、

ビーイング、存在の本質、魂に向き合い瞑想することが大切だ。

つまり「聖なる母」の瞑想である。

古代からのナワトル文化(古代メキシコ)の叡智によると、

私たちの内には、特別な存在が臨在していて、

それは宇宙の母と呼ばれている。

(宇宙の母:マリア ステラマリス イシス 観音など、

様々な姿形で人々の前に現れる普遍的存在。

創造主の第二ロゴス、女性的側面、慈愛の権化。)

 

 

古代アステカ文化はその起源をアトランティスにもつ。

聖なる母は一人一人の内に存在し、

いかなる形でも変化し姿をあらわす。

なぜならばすべての被造物は彼女から生まれたから。

そのように古代の智慧の書には書かれてある。

聖なる母の名前はトナンツィンと言う。

(Tonantzin:ナワトル語で〈われらの母〉

古代アステカの聖母。デヴィ・クンダリニーを意味する。)

 

智慧の探求者は聖なる母を瞑想して眠りに入る”

 

探求者は就寝前に大いなる信仰を持ち、

次の祈りを何度も繰り返し唱える。

 

 

エクササイズ

 

「トナンツィン!テテオイナン!おおわが母よ。

ここに来たまえ!ここに来たまえ!」

 

(訳注:テテオイナン(神々の母の意)はトナンツィンの別名。

他に女神テマスカルテシも有名。テマスカルテシを語源とする、

テマスカルの守り神である。

母なる大地の胎内を意味するテマスカルは、

「蒸し風呂」を意味して、治療に用いられてきた。)

 

 

これはタントラの科学である。

探求者がこの秘教エクササイズを根気よく続けるならば、

すぐにでも初歩的な兆しが夢に現れてくる。

そのような兆候を見逃さないためにも、

毎日ノートに記録を残していく。

ぼんやりと形をなさない曖昧なものから、

出来事やシンボルに至るまで書き留めていこう。

 

「タントラ夢見術」の秘教エクササイズでは、

夢を書き留めておくだけではなく、

分析し調査することを日々行う。

なぜならば、この作業を通して、

夢は初歩的な兆候から統合的なものへと変化するからだ。

(夢を通して、深く高次元の世界に繋がり始める)

このタントラの訓練を実践する者は、

間違いなくさらなる進化への準備を調えられる。

『タロットとカバラ」より

  

 

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瞑想により心理を浄化する

例えば、あなたの妻が見知らぬ男性と密会している。

それが、真実でもなくても、見聞きしたならば、

あなたは居ても立っても居られなくなるだろう。

心が騒ぎ抑えられなくなる。

これは「複数の我」の一つ嫉妬の我(エゴ)によるものだ。

次に「自尊心の我」が傷つけられたと感じ、

怒りふつふつとこみ上げて来る。

ついには、侮辱されたことへの憎しみが噴き出して、

恐ろしい事件を起こすかも知れない。

(たとえ、それが誤解でもあってもだ)

もし、皆さんが、恐ろしい不幸を生み出す「複数の我」を、

取り除くことを望むのであれば、

一つ一つの「我」に焦点を合わせなければならない。

「複数の我」がどのように自己の内面で働いているのかを、

調査研究するのである。

「他の我と共に何が起こったか?」

「自分はそれらの我をどこにしまっておいたのか?」

「それはいつからか?」

というように調査をしていく。

 

 

論理的思考を持って、現実を見つめよう。

そうすれば、

このワークは緊急に行うべきものと結論できるだろう。

この心理的ワークを遅らせることはありえない。

遅らせば、人生をさらに悪化させるだけだろう。

(誰もが人生の犠牲者と感じるのはこのせいである)

この心理的ワークに着手して、歩みを止めてはならない。

さもなければ、人生は複雑化していき、

ついには失敗に終わるだろう。

人生を成功させるためには、実践的な戦略が求められる。

つまり、日々の日常生活において、

弛むことなく、自己観察と自己理解を実践することだ。

役に立たない教え、

偽神秘学の類に時間を費やすのをやめなさい。

根本的に自分を変えたいと真剣に望むなら、

これ以上時間を無駄に費やしてはならない。

「明日からしよう」多くの人はそう考えるが、

「明日という日」は永遠にやっては来ない。

「明日からしよう」という我を、除去しなげればならない。

それは「今日」行うべきなのだ。

ワークが心理に深く刻み込まれるまで粘り強く作業しよう。

 

 

  「複数の我」エゴ撲滅の瞑想

これから「我」溶解する瞑想について教えよう。

瞑想とは心を散漫にしたり、

まとまりのない考えを楽しむものでもない。

エゴを撲滅、溶解させるための瞑想において、

積極的な想像力、創造的な意志力、

そして集中力を働かせることが不可欠である。

これらは、真の瞑想状態に至るために必要である。

この心理的ワークには段階的なステップがある。

その段階は先に述べた三つのステップに要約できる。

 

1.欠点を「発見」し2.「理解」し3.裁判にかけ「根絶」する。

 

 

  「悟り」への瞑想のステップ

段階的に心理を浄化する

1.心身をリラックスさせて良質な瞑想を行う。

座り心地の良い椅子に腰を掛けるか、安定した姿勢をとる。

 

2.回想のエクササイズを行う。

問題となる「我」を浮き彫りにするために、

記憶を呼び起こし、様々な情景や出来事を再体験する。

それらを一つずつ分類分析していく。

「我」とどのように接するのか、取り組むのかを、

それぞれの誤りの重大さに応じて行っていく。

 

3.観察と深い理解。

決して「我」と同一視せず、同情しない。

内省的な分析を行う。

それぞれの欠点の立ち振る舞いを理解する。

 

4.最高度のインテグラル(統合的)分析へと進む。

外科医が用いるメスのような自己批判と分析を行う。

「我」を完全に根絶するために、

欠点をバラバラにして切断していく。

 

 

5.審判:内なるカオム(Kaom)の招喚。

カオム(Kaom)とは、完徳なる存在、

ビーイング(魂)の声である。

それは私たちの内の告発者「良心の声」である。

このステップでは、この声ゆえに、

私たち自身の過ちを理解して、罪を明らかにできる。

過ちにより、私たちは苦しみ、悲しみ。

人々は無知ゆえに、自分自身の甘えゆえに、聖なる法に反する。

その結果人々は不幸になっていく。

(聖なる法:この世の法律とは違い、霊的な法則が存在する。

モーゼの十戒やヨーガのヤマ・ニヤマの教えのように、

法を守ることは人の幸せにつながる。訳注)

私たちは過ちの元である「複数の我」を死刑にするために、

苦しみを与えてきた欠点すべてを、明らかにすべきだ。

 

 

6.我の根絶:我(エゴ)の死、撲滅。

このステップでは内なるシャクティクンダリニーを招喚する。

彼女、聖なる母であるクンダリニーの火だけが、

「我」を完全に焼き尽くし宇宙の灰にできる。

死を宣告した「我」を完全に根絶するために彼女を呼ぶ。

彼女に過ちの源であるエゴを撲滅するように懇願する。

この時、心の底から彼女に請い願うのである。

彼女がどのように欠点を刑に処し、完全に絶滅させるかを、

想像力を通して見て、感情を通して触れる。

そこにはいかなる同情もあってはならない。

躊躇なくエゴと決別しなければならない。

(訳注:聖書のイエスの山上の垂訓の言葉を思い起こされる。

もしあなたの右の目が罪を犯させるなら、

それを抜き出して捨てなさい。

五体の一部を失っても、

全身が地獄に投げ入れられない方が、あなたにとって益である。

もしあなたの右の手が罪を犯させるなら、

それを切って捨てなさい。

五体の一部を失っても、

全身が地獄に落ち込まない方が、あなたにとって益である。

マタイの福音書 5:29-30)

 

 

彼女の杖と槍が怪物の心臓に突き刺さっているのを見る。

そして昇華された性エネルギー(聖なる精液)を表す、

彼女の燃えるような剣がその首を斬り落とし、

完全に灰になるまで焼かれる様を見るだろう。

 

怪物が崩壊し縮んでいくと、やがてその姿は、

純粋で無邪気な子供に変わる。

これは「我」が、

魂の美徳を餌として生きてきたことを象徴している。

その子供の背後に青い炎が見える。

私たちのハートの内奥に存在していた美徳が、

エゴの崩壊により蘇ったのである。

 

あなたは幼子の心を取り戻して感謝するだろう。

このプラクティスを実践することによって、

これまで発達させてきた自己観察の能力を通して、

欠点が少しずつ死んでいく。

最後には完全に跡形もなくなる様子を見ることができる。

 

 

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「複数の我」の根絶の道、「覚醒の道」を歩む全ての学徒に、

はっきりと言わなければならない。

それは、「聖なる母に祈らなければならない。」ということだ。

夫婦として共に歩んでいる兄弟姉妹は、

グラン・アルカーノ(性魔術)を実践している、

性行為の最中に聖なる母に祈るべきである。

自分の欠点を根絶してもらうように、

聖なる母に懇願しなければならない。

ヴァジロリ・ムドラを実践している独身者も、

性エネルギー昇華の際に聖なる母に祈るべきである。

これらすべてのことは、

自分自身のための長い自発的な苦しみのプロセスである。

多大な忍耐と粘り強さによって成し遂げられるべきだ。

エスキリストが言ったように、容易な仕事ではない。

しかしながら、行く手を塞ぐ困難に心を煩わしてはいけない。

自分に働きかけるこの道を歩むのであれば、

欠点と共にそれらの障害も徐々に浄化され、

溶解していくものであるから。

 意識覚醒の必要性

 

友よ、私たちは目覚める必要がある。

一瞬一瞬、絶えず注意を怠ってはならない。

いつであろうと、注意を三つに分割することが肝心である。

主体(Sbject) 客体(Object) 場所(Location)

 

主体:一瞬一瞬寝ずの番を行う。自分自身を忘れてはならない。

思考、立ち振る舞い、感情、習慣、言葉などに関して、

油断を怠らないということを意味する。

客体:五感を通してマインドに入ってくるすべての事柄、

見て感じるものすべてを注意深く観察する。

決して物事と自分とを同一視してはいけない。

同一視することによって、

人は心を奪われ、意識を眠らせてしまうからだ。

場所:いまいる場所を見てみよう。

自分の家、部屋を毎日観察してみる。

まるで初めて始めてみるかのようにだ。

日々、次のように自分自身に問い掛けてみる。

「どうして私はこの場所に来たのだろう?」

「なぜ、このお店に来たのだろう?」

「このオフィスに?このお寺に?・・・etc?」

 

 

注意を三つに分割するということは、

「我の溶解」のプロセスから、遠く離れた課題ではなく、

同一の目的を持っている。

(訳注;意識は「複数の我」というエネルギー、

月のエネルギーの鞘に包まれている。

そのため、この「自我」の死がなければ、意識は目覚めない。)

自分自身の「複数の我」欠点を本当に発見したいと思うなら、

疑問の余地なく、自分自身を研究し観察する必要がある。

他の観点からもすでに言ってきたように、

一度発見された欠点というものは、

(仮に姿を消したかのように見えても)

不意に現れ、また自然に、自発的に姿を表すものだ。

(訳注:私たちの意識は「複数の我」によって分割され、

分散している。そのため自己コントロールが難しい。

自我を発見し、理解して、

溶解することが意識覚醒につながる。)

 

 

自分の行動、体の姿勢をただ観察する。

自分自身に対する不寝番とは、

内面のすべての心理的プロセス、

つまり、感情、激情、思考などについて、

冷静に調査研究することである。

内面で絶えず入れ替わる「複数の我」と自分を、

同一視することなく事物を観察しよう。

その時初めて、私たちは食欲、執着、野心などを、

どのように生じ私たちを動かしていくのか、

そのプロセスを調査研究できるのだ。

金銭に貪欲な性質の人にとっては、

目の前のダイヤモンドリングや札束などに、

心を奪われずに冷静でいることは大変なことだろう。

しかし注意を場所について合わせてみよう。

そうすれば、自分を俯瞰的に客観的にて、

自分の執着の強さや、魅了されている度合いを理解できる。

この注意を三つに分割する方法は、

自己発見と意識を目覚めさせるための完全な方法なのだ。

 

「地獄、悪魔、カルマについて」より

 

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7.悟りへの黄金の門 

心理的欠点の除去

心理的欠点を除去して、意識を浄化することが必要だ。

多くの人々はこのことを無視しているために進歩できない。

ノーシス派のグランド・マスターである、

サマエルと弟子との会話からこの課題を解説しよう。

サマエル

欠点をただちに発見し、取り除かなければならない。

しかしながら、欠点を取り除く前に、

まず、あらゆる自分の欠点と真摯に向き合い、

自分の主要な心理的特徴を知ることが必要である。

なぜならば、数知れない欠点の中でも、

あなたの性格を特徴づけている主要な欠点こそ、

心の奥深くに根を持って過去の生活を形成してきたからだ。

あなたの生活を形作ってきたこ根っ子を知るためには、

少なくとも5年間は徹底的に心理的ワークを行う必要がある。

 

 

弟子:マスターにお聞きします。

「欠点を除去するには、規律と厳格さが求められる。」

「欠点を発見したら理解し直ちに取り除かなければならない。」

そのようにおっしゃられましたが、分からない事があります。

私がこの質問をした理由は、

様々な欠点が日中に現れてくるからなのです。

例えば、朝に強欲が顔を出したあと、

次はカフェに出掛けるとプライドが出てきます。

さらに通りを歩いていると、

自分の車に文句を言われて、今度は怒りがこみ上げます。

このように様々な出来事に反応して、

様々な欠点が出てくるのです。

そうすると、主要な心理的特徴を捜している間に、

自分を見失って間違いを犯してしまうのではないでしょうか。

この点についてどのように理解し、

そして確実に心理的ワークに取り組むのでしょうか。

 

 

サマエル心理的ワークでは、

順序をもって行うことが必要です。

実際のところ誰でも同じように日常生活で翻弄されています。

しかしどのような場合でも、

(その場で理解しようとするのではなく)

夜になってから、まず心身をリラックスさせ、

あなたの生活について、場合によっては過去も含めて、

回想エクササイズ(振り返りを行う)を始めるとよいでしょう。

少なくても今生について行ってみましょう。

エクササイズ

次のように行いましょう。

日常の出来事を視覚化し、再現してみるのです。

一度再現して整理したならば、心理的ワークへは前進します。

はじめは、ある出来事に関して15分ほど掛かるでしょう。

別のものに30分費やしてしまうかもしれません。

また他の事柄には10分で済んだということも。

これはそれぞれの重要度によります。

ですから、まず出来事を整理してみましょう。

それから夜を待ち、

静かに整然と欠点の理解に取り組むのです。

 

 

弟子:そして別々に欠点を除去していくのですか?

あるいは、いっぺんに全てを除去するのですか?

 

サマエル:順番に取り組んでいきます。

あなたが理解しようとする出来事に対して、

発見 審判 死刑執行 

この三つの要素を始動させます。

それぞれの欠点に、この三つ要素を適用します。

実践方法

1.まず欠点を見つける。すなわち「発見」する。

2.そして「理解」する。

3.さらに聖なる母クンダリニーの援助で

「死刑執行」を行うのです。これが心理的ワークのやり方です。

あなたがもし、次から次へと欠点に取り組もうとして、

心理的ワークを行おうとすれば、途方にくれるばかりでしょう。

そうすれば困難に陥るだけですから。

『セカンド、サードチャンバーへの指針。メキシコにおいて』

より

 

 

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